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Carassius langsdorfiiの分類 Cyprinidae
Carassius langsdorfiiの概要 Carassius

Carassius langsdorfii

【 学名 】
Carassius langsdorfii Temminck & Schlegel, 1846

基本情報

大きさ・重さ

全長:30 cm

参考文献

  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

分布

北海道、本州、四国、九州に生息するが、導入由来の地域も含まれ、正確な自然分布は不明である。朝鮮半島と中国大陸にも広く分布する。

参考文献

  • 宮崎佑介 2018 ギンブナ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 90.

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

別名・方言名

地方名:ヒラブナ、マブナ(日本各地)、ヒワラ(琵琶湖)

参考文献

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

別名・方言名

地方名:ヒラブナ、マブナ(日本各地)、ヒワラ(琵琶湖)

参考文献

  • 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

分類学的位置付け

コイ目 コイ科 フナ属

「ギンブナ」と呼ばれているものの多くは3倍体のフナだと考えられているが、形態的な分類、倍数性、mtDNAの系統が全く一致せず、日本産フナ属の分類は混乱している。

参考文献

  • 宮崎佑介 2018 ギンブナ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 90.
  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

人間との関係

洗いにして卵をまぶしたものは、子づくりとして珍重される。

参考文献

  • 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

形態

成魚の形質

尾びれ起点付近より後方で、体高が急にすぼまるように小さくなるのが特徴(ゲンゴロウブナではゆるやかにすぼまる)。

体高はゲンゴロウブナよりも低いが、日本産フナ属魚類の中では高い。体色はオリーブ色を基調として、背側は褐色、腹側は銀白色を帯びる。

背鰭・尻鰭の前縁には棘があり、その後縁に鋸歯がある。オオキンブナより、背鰭の条数がやや多く、第1鰓弓の鰓耙数も39~58と多い。背鰭条数は1棘5軟条である。背鰭基底の長さはやや長く、体長はその2.67倍、体高の約2.5倍。オオキンブナよりやや小さい。

参考文献

  • 宮崎佑介 2018 ギンブナ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 90.
  • 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

卵の形質

卵は直径 1.4 mmの球形で、強い粘着性を示す。

参考文献

  • 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

生態

生息環境

川の下流の淀みや支流の合流点に近い水域、平地の低湿地帯や沼地などに広く生息する。

参考文献

  • 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

食性

雑食性で、底生動物及び藻類などのほかに、場所によってはプランクトン動物なども食べる。

参考文献

  • 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

生殖行動

染色体数は3n=150の3倍体で、雌性発生による単位生殖を行う。

雌性発生とは、雌が産んだ卵が発生するときに精子が刺激として使われるだけで、雄の遺伝子は伝わらず、雌親のクローンが生まれることである。そのため、3倍体のフナの子どもは雌しかいない。ただし、少数であるが、有性生殖を行う個体も存在する。

繁殖にはほかのフナやコイの存在が不可欠だと考えられている。

参考文献

  • 宮崎佑介 2018 ギンブナ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 90.
  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

産卵

産卵期は4~6月で、大雨の後、水草が繁茂している浅いところに集まり、水面に浮いた水草の葉や茎などに卵を産み付ける。

参考文献

  • 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

その他生態

高知県では成長がかなり速く、4~5年で 30 cmに達する。

ギンブナには雄が少なく、特に関東地方には奇妙なことに雄が全くいない。

参考文献

  • 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

関連情報

漁獲方法

琵琶湖では魞(えり)、もんどりなどで漁獲される。

参考文献

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

漁獲方法

琵琶湖では魞(えり)、もんどりなどで漁獲される。

参考文献

  • 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.

最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン

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