- 解説一覧
- Carassius langsdorfiiについて

基本情報
- 大きさ・重さ
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全長:30 cm
参考文献
- 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .
最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン
- 分布
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北海道、本州、四国、九州に生息するが、導入由来の地域も含まれ、正確な自然分布は不明である。朝鮮半島と中国大陸にも広く分布する。
参考文献
- 宮崎佑介 2018 ギンブナ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 90.
最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン
- 別名・方言名
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地方名:ヒラブナ、マブナ(日本各地)、ヒワラ(琵琶湖)
参考文献
- 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.
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- 分類学的位置付け
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コイ目 コイ科 フナ属
「ギンブナ」と呼ばれているものの多くは3倍体のフナだと考えられているが、形態的な分類、倍数性、mtDNAの系統が全く一致せず、日本産フナ属の分類は混乱している。
参考文献
- 宮崎佑介 2018 ギンブナ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 90.
- 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .
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- 人間との関係
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洗いにして卵をまぶしたものは、子づくりとして珍重される。
参考文献
- 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.
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形態
- 成魚の形質
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尾びれ起点付近より後方で、体高が急にすぼまるように小さくなるのが特徴(ゲンゴロウブナではゆるやかにすぼまる)。
体高はゲンゴロウブナよりも低いが、日本産フナ属魚類の中では高い。体色はオリーブ色を基調として、背側は褐色、腹側は銀白色を帯びる。
背鰭・尻鰭の前縁には棘があり、その後縁に鋸歯がある。オオキンブナより、背鰭の条数がやや多く、第1鰓弓の鰓耙数も39~58と多い。背鰭条数は1棘5軟条である。背鰭基底の長さはやや長く、体長はその2.67倍、体高の約2.5倍。オオキンブナよりやや小さい。
参考文献
- 宮崎佑介 2018 ギンブナ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 90.
- 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.
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- 卵の形質
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卵は直径 1.4 mmの球形で、強い粘着性を示す。
参考文献
- 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.
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生態
- 生息環境
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川の下流の淀みや支流の合流点に近い水域、平地の低湿地帯や沼地などに広く生息する。
参考文献
- 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.
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- 食性
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雑食性で、底生動物及び藻類などのほかに、場所によってはプランクトン動物なども食べる。
参考文献
- 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.
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- 生殖行動
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染色体数は3n=150の3倍体で、雌性発生による単位生殖を行う。
雌性発生とは、雌が産んだ卵が発生するときに精子が刺激として使われるだけで、雄の遺伝子は伝わらず、雌親のクローンが生まれることである。そのため、3倍体のフナの子どもは雌しかいない。ただし、少数であるが、有性生殖を行う個体も存在する。
繁殖にはほかのフナやコイの存在が不可欠だと考えられている。
参考文献
- 宮崎佑介 2018 ギンブナ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 90.
- 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .
最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン
- 産卵
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産卵期は4~6月で、大雨の後、水草が繁茂している浅いところに集まり、水面に浮いた水草の葉や茎などに卵を産み付ける。
参考文献
- 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.
最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン
- その他生態
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高知県では成長がかなり速く、4~5年で 30 cmに達する。
ギンブナには雄が少なく、特に関東地方には奇妙なことに雄が全くいない。
参考文献
- 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.
最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン
関連情報
- 漁獲方法
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琵琶湖では魞(えり)、もんどりなどで漁獲される。
参考文献
- 谷口順彦 2001 ギンブナ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . pp. 352-353.
最終更新日:2021-02-19 ハリリセンボン