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海野 和男(うんの かずお)

昆虫写真家

小学生の頃、たくさんの図鑑を読みました。昆虫図鑑を見て、解説を読めば、見たい昆虫の住んでいる国や地域にも関心が向き、別の本を読みます。それは地理の勉強にもなり、小学生の頃は図鑑や本を見ているだけで、他の勉強はほとんどする必要がありませんでした。図鑑で知った昆虫に会えた時は本当に幸せでした。昆虫ってぼくたちが考えられる以上の様々な色や形をしているのだと、今で言う生物多様性の世界に どっぷりつかっていました。ZUKANは種類数や写真だけでなく、紙の図鑑を越えたものになっていって欲しいなあと思います。

石綿 進一(いしわた しんいち)

神奈川工科大学 客員研究員

生態系を構成する生物たちの異変については、これまでいろいろ指摘されてきています。大型の生物から小型のものまで、あらゆる生物に対してです。これらのうち、生態系の底辺を支える昆虫類を代表とする無脊椎動物は、膨大な種と数になるものの、その詳細は明らかになっていません。すべての生物は、それぞれの生態系での役割があるはずですが、名前が知られないまま、姿を消してしまうものもいるのでしょう。この図鑑は、 生物多様性の保全に期することが、目的の一つにあります。それには、まずどこにどのような生物がいるのかといった、それらの戸籍つくりが第一でしょう。この図鑑がきっかけに、それぞれの生物の分布状況や生態系での役割が、少しでも、明らかになることを期待しています。

勝呂 尚之(すぐろ なおゆき)

淡水魚研究者
神奈川県水産技術センター内水面試験場  専門研究員

淡水魚が専門ですが、虫、爬虫類、鳥、動物、花・・・生き物はなんでも大好きです!そんな私と同じ人たちが満足できるサイトを期待しています。特に最新の情報が共有でき、生物の保全や復元に大きな役割を果たせるよう、多くの皆さんのご協力をお願いします。

秋山 幸也(あきやま こうや)

相模原市立博物館 学芸員(生物担当)

生物多様性ってちょっと難しい・・。多くの人が抱く感覚だと思います。でも、自分も生物の一員だと腹をくくり、内側からその世界を見つめれば、意外とすんなり腑に落ちるはず。ふだん見慣れた生きものから、視点を変えると初めて見えてくる生きものまで、まずはそれを知ること、気付くことで、目の前にひろがる生物多様性に気付くはずです。ZUKANがこれから作り出していく世界が、「内側から見る生物多様性」を「見える化」してくれることに期待します。

井ノ口 栄美(いのぐち えいみ)

認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャー
横浜事務所所長

私たちは、ウミガメを絶滅から救うための活動をしています。近年は海洋汚染問題が話題で、「海を守ろう!」「生き物を守ろう!」ということを様々な場面で聞くようになりました。しかし、まずは生き物への「興味」や「愛着」がなければ、「守りたい」「種を残そう!」という気持ちは芽生えてきません。ZUKANで人々が様々な生き物の魅力に触れ、興味をもつことで、多様な生物を守ることに繋がって行くのではないでしょうか。また、研究者だけでなく一般の方も写真や観察地点の投稿機能などで参加できるというシステムも大変興味深いです。生物調査では研究者という限られた人数だけではなく、多くの目で観察/目視されることによってはじめて新たな発見があることもあります。研究者や一般の人、生物マニアなど多様で多くの人が参加する大プロジェクトに育つことで、生態研究・保全・啓発など広い視野で生物多様性につながっていくと期待しています。

叶内 拓哉(かのうち たくや)

野鳥カメラマン・ 野鳥図鑑執筆者

近年の自然界の変化はめまぐるしく、野鳥の生息環境の悪化や絶滅を危惧する野鳥の増加などと、撮影機材の進歩と同時に増加した、野鳥をただの被写体としか見ていないカメラマンの増加は、残念な相関関係になっているように思う。望遠レンズを人や人家に向けたり、狭い道に三脚を立てて道をふさいだり、農道に車を止めて農家の人たちの邪魔になったりするなど、一部の人の心ない行為で野鳥カメラマンのマナーの悪さを指摘されることもある。ネット上への安易な情報掲載で、人が集中してしまう迷惑などもよく耳にする。しかし、自然やそこに生息する野鳥に興味をもつ人が増えることは嬉しい限り。周囲の色々なことに配慮しながら、楽しい野鳥撮影を行ってほしい。同時に、せめて、撮影した野鳥の正しい名前を知ることの努力も大切にしてほしいと思う。

高嶋 清明(たかしま きよあき)

昆虫写真家 日本写真家協会、 日本自然科学写真協会

昆虫の世界はいつの時代も新しい発見に満ちています。そして昆虫図鑑も常に歩み続けてきました。しかし、紙の図鑑ではスペースに限界があり、いくつも版を重ねは大事な情報を切り捨ててきました。でも、ZUKANは違います。成熟した現代のネット環境と若い情熱が結集し、内部で進化を続けます。これこそがホンモノの昆虫図鑑です!