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アシシロハゼ(Acanthogobius lactipes)の分類 ハゼ科(Gobiidae)
アシシロハゼ(Acanthogobius lactipes)の概要 Acanthogobius

アシシロハゼ(Acanthogobius lactipes)

【 学名 】
Acanthogobius lactipes (Hilgendorf, 1879)

基本情報

大きさ・重さ

全長:9 cm程度

参考文献

  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

分布

北海道小樽~鹿児島県川内の日本海・東シナ海沿岸、北海道オホーツク海沿岸、北海道~大隅半島の太平洋沿岸、瀬戸内海に分布する。

国外では、朝鮮半島南岸・東岸、黄海と渤海の沿岸、中国浙江省に分布する。

参考文献

  • 松井彰子 2018 アシシロハゼ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 389.
  • 辻幸一 1989 アシシロハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 625.

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

生息状況

岐阜県レッドリスト準絶滅危惧。岐阜市レッドリスト情報不足。

参考文献

  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

別名・方言名

地方名:ゴマハゼ(東京都)、ツシマハゼ(別名)

参考文献

  • 辻幸一 1989 アシシロハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 625.

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

分類学的位置付け

スズキ目 ハゼ科 マハゼ属

参考文献

  • 松井彰子 2018 アシシロハゼ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 389.
  • 辻幸一 1989 アシシロハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 625.
  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

形態

成魚の形質

体は淡褐色で腹側は白い。尾鰭基底部の暗色斑は後方で二叉する。

成熟した個体は、マハゼと違って、雌雄ともに体側に10~12個の白色横帯が並び、雄の第1背鰭は糸状に伸びる。

参考文献

  • 松井彰子 2018 アシシロハゼ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 389.
  • 辻幸一 1989 アシシロハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 625.

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

稚魚・仔魚・幼魚の形質

未成魚では同じ水域に生息するマハゼとよく似ているが、第1背鰭以外の鰭条数が少ないこと、頭部がマハゼほど大きくないこと、鱗の数が少なく、その端が暗色のため体側がごましお状に見えることなどで区別できる。

参考文献

  • 辻幸一 1989 アシシロハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 625.

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

卵の形質

卵は長径 2.5 mm、短径 0.5 mmのこん棒状で、先端に浅いくびれがある。

参考文献

  • 辻幸一 1989 アシシロハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 625.

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

似ている種 (間違えやすい種)

マハゼ

参考文献

  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

生態

生息環境

内湾や汽水域に周年生息している。ほとんど淡水の場所から海水までに生息しており、塩分濃度の変化に対してかなり順応性がある。

河川では汽水域を中心に分布し、あまり上流へは上らない。

砂底、砂礫底に棲んでいる。

参考文献

  • 辻幸一 1989 アシシロハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 625.

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

食性

雑食性で、底生動物や藻類を餌としている。

参考文献

  • 辻幸一 1989 アシシロハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 625.

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

ライフサイクル

孵化後しばらくは浮遊生活を送り、全長 13~20 mmに成長すると底生生活に入る。1年で 5 cm程度に成長して成熟し、産卵する。

成熟に2年を要する成長の遅い個体もいる。大形の魚は、冬にはやや深いところへ移動する。

参考文献

  • 松井彰子 2018 アシシロハゼ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 389.

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

産卵

産卵期は5~9月と長く、その間に各個体は数回産卵している。東京湾では6~7月と9月にそれぞれ産卵のピークが見られる。

汽水域の沈石や貝殻の下面に卵を1層に産み付ける。雄は巣にとどまり卵を保護する。

参考文献

  • 辻幸一 1989 アシシロハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 625.

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

関連情報

味や食感

佃煮などに利用される。

参考文献

  • 松井彰子 2018 アシシロハゼ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 389.

最終更新日:2020-10-06 ハリリセンボン

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