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Hemigrammocypris rasborellaの分類 Cyprinidae
Hemigrammocypris rasborellaの概要 Hemigrammocypris

Hemigrammocypris rasborella

【 学名 】
Hemigrammocypris rasborella Fowler, 1910

基本情報

大きさ・重さ

全長:3~6 cm

参考文献

  • 前畑政善 1989 カワバタモロコ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 256-257.
分布

日本固有種である。静岡県瀬戸川水系~岡山県の本州太平洋側と四国北東部、九州北部に分布する。

参考文献

  • 川瀬成吾 2018 カワバタモロコ(カワバタモロコ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 102.
  • 前畑政善 1989 カワバタモロコ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 256-257.
別名・方言名

地方名:キンジャコ、ギンボテ(琵琶湖)

参考文献

  • 前畑政善 1989 カワバタモロコ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 256-257.
分類学的位置付け

コイ目 コイ科 ハエジャコ亜科 カワバタモロコ属

参考文献

  • 川瀬成吾 2018 カワバタモロコ(カワバタモロコ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 102.
  • 前畑政善 1989 カワバタモロコ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 256-257.
人間との関係

最新の研究で本州・四国と九州北部の集団は遺伝的に離れていることがわかった。

圃場整備や都市化、外来種の影響により各地で激減、現在では山間部のため池にわずかに残存するのみとなっている。

まとまって獲れることは少なく、食用にされることはほとんどないが、小型で美しいため観賞魚として利用される。絶滅が危惧されるため、むやみな飼育は差し控えたい魚種の1つである。

参考文献

  • 川瀬成吾 2018 カワバタモロコ(カワバタモロコ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 102.
  • 前畑政善 1989 カワバタモロコ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 256-257.

形態

成魚の形質

側線は不完全で、前方の鱗は5~15枚存在する。口は斜め上を向いて開き、口ひげはない。ヒナモロコに似るが、体高がやや高いこと、腹鰭より後方の腹部が側扁して竜骨状になっていること、また産卵期の雄が大変鮮やかな黄金色をあらわすことなどで区別される。一般に雌の方が雄よりも大形となる。咽頭歯は3列ある。

参考文献

  • 前畑政善 1989 カワバタモロコ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 256-257.
卵の形質

卵は径約 1 mmである。

参考文献

  • 前畑政善 1989 カワバタモロコ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 256-257.
似ている種 (間違えやすい種)

ヒナモロコ

参考文献

  • 前畑政善 1989 カワバタモロコ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 256-257.

生態

生息環境

平野部の浅い池沼・ため池・小川などに棲み、少数で群れをつくって表層付近を遊泳する習性がある。

琵琶湖周辺では、かつては湖東及び湖南部の岸辺の水草地帯、あるいは内湖やこれに通じる水路でふつうに見られたが、現在ではほとんど姿が見られない。これは本種の分布域全体に見られる現象のようで、緊急な分布の実態調査と保護が望まれる。

参考文献

  • 前畑政善 1989 カワバタモロコ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 256-257.
食性

雑食性で、付着藻類や水生小動物など生息地の身近にあるものを幅広く食べている。水槽内では、人工配合餌料やイトミミズ、アカムシなどほとんど何でも食べる。

参考文献

  • 前畑政善 1989 カワバタモロコ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 256-257.
ライフサイクル

産卵期は5月中旬~7月下旬で、地域によって若干の差はあるものの、その盛期は6月中旬~7月上旬と思われる。

水温25℃前後では約1昼夜で孵化する。孵化直後の仔魚は、多くのものは水底に横たわっているが、一部のものは水槽の側面についたり、水面下 5 mmくらいのところに頭を上にしてぶら下がったような状態で静止していることもある。2~3日後には中層を遊泳し、この頃には小型のプランクトン動物や茹でた卵黄の粉末をよく食べ、さらに2~3日後にはやや大型のプランクトン動物をよく食べる。成長につれ、イトミミズや人工配合餌料など何でもよく食べ、1年で全長 4~5 cmになり、翌年の夏には成熟して産卵する。野外で獲れる大きさはふつう全長 3~4 cmであるが、水槽内では5年以上も生き、中には全長 7~8 cmに達するものもいる。

参考文献

  • 前畑政善 1989 カワバタモロコ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 256-257.
産卵

繁殖期は初夏で、抽水植物などの茂った水路で産卵する。

参考文献

  • 前畑政善 1989 カワバタモロコ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 256-257.

関連情報

その他

岐阜県レッドリスト絶滅危惧Ⅰ類。岐阜市レッドリスト絶滅危惧Ⅰ類。加茂地区レッドリスト絶滅危惧Ⅰ類。。輪之内町カワバタモロコ保護条例指定種。

参考文献

種・分類一覧