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Coreobagrus ichikawaiの分類 Bagridae
Coreobagrus ichikawaiの概要 Coreobagrus

Coreobagrus ichikawai

【 学名 】
Coreobagrus ichikawai Okada & Kubota, 1957

基本情報

大きさ・重さ

全長:10 cm程度

参考文献

  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

分布

岐阜県・愛知県・三重県に固有である。

参考文献

  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

生息状況

岐阜県レッドリスト準絶滅危惧Ⅰ類。。加茂地区レッドリスト準絶滅危惧Ⅱ類。

参考文献

  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

別名・方言名

地方名:クロザス(岐阜県)、ギギモドキ(別名)

上石津では「げんげた」という呼び名もある。

参考文献

  • 森誠一@名越誠 1989 ネコギギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 408-409.
  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ナマズ目 ギギ科

参考文献

  • 森誠一@名越誠 1989 ネコギギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 408-409.
  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

人間との関係

個体数が極めて減っているため、1977年に国の天然記念物に指定されたが、その後も減り続けていると考えられる。特に伊勢湾北部に注ぐ河川では、生息場所そのものの減少が著しい。1960年代初期までは、邪魔になるほど釣れていたという。

岐阜県内では比較的生息している河川が多いものの、生息場所が河川改修などによって改変されたり、それまで安定してい生息していた場所で個体数の急減が起こるなど、生息を脅かす状況が生じている(Watanabe, 2009)

またかつては、河川上流域だけでなく、長良川では関市保戸島まで、木曽川では犬山まで生息していたが(丹波, 1967)、現在ではそうした場所は琵琶湖から侵入したギギの生息域になっている。

参考文献

  • 森誠一@名越誠 1989 ネコギギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 408-409.
  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

形態

成魚の形質

ギギ科の中では小さく、体長 7~8 cmで成熟する。体長 15 cm以上のものは今まで記録されておらず、最も小さいギギの1種である。

頭部はまるく、尾鰭後縁の切れ込みは浅い。体長に対する比は、頭長が0.24~0.27、体高が0.19~0.28.また、頭長に対する眼径の比は0.12~0.24で、ずんぐりしており、眼が比較的大きいギギである。尻鰭の軟条数は13~20で、東アジアに分布するギギ科のなかでは、ウサギギギと同様に少ない。

体色は黄褐色の地色に暗褐色もしくはこげ茶色の大きな斑紋が背鰭・脂鰭の下部および尾柄部にある。

成熟した雄では、生殖突起があるので雌と明瞭に区別される。また頭部から背鰭にかけて筋肉の盛り上がるものが多い。産卵に参加する個体では、雄の方が雌より明らかに大きい。

参考文献

  • 森誠一@名越誠 1989 ネコギギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 408-409.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

生態

生息環境

木曽三川および土岐川の上・中流の、ゆるやかな流れの浮石の下や岸辺のヨシ場などの隙間を中心に生息し、昼間は泳ぎ回ることはほとんどない。流れの速い瀬でも、岸寄りの水生植物の間に生息する。

参考文献

  • 森誠一@名越誠 1989 ネコギギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 408-409.
  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

食性

夜間に流れの緩やかな淵を遊泳し、主に底生動物、特に水生昆虫を食べる。

参考文献

  • 森誠一@名越誠 1989 ネコギギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 408-409.
  • 2017 岐阜県の魚類, 第2版 - 書籍全体, 向井貴彦(著) 岐阜県の魚類, 第2版. 岐阜新聞社. .

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

産卵

産卵期は6~7月頃であるが、8月中旬でも完熟卵を持った雌が見つかっている。ほかのギギと違って、互いに攻撃はしないようで、強いなわばり行動は示さない。

参考文献

  • 森誠一@名越誠 1989 ネコギギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 408-409.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

その他生態

アカザのように、石の隙間をかいくぐるようなことはない。夜間に底近くをゆっくりと遊泳しているのがよく観察される。

参考文献

  • 森誠一@名越誠 1989 ネコギギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 408-409.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

種・分類一覧