ヒナハゼ(Redigobius bikolanus)の解説トップに戻る
ヒナハゼ(Redigobius bikolanus)の分類 ハゼ科(Gobiidae)
ヒナハゼ(Redigobius bikolanus)の概要 Redigobius

ヒナハゼ(Redigobius bikolanus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Redigobius bikolanus (Herre, 1927)

基本情報

大きさ・重さ

全長:3 cm

参考文献

  • 辻幸一 2001 ヒナハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . p. 578.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

分布

静岡県以西の本州、四国、九州、琉球列島に分布する。

国外では、台湾島、フィリピン、インドネシアから知られている。

参考文献

  • 辻幸一 2001 ヒナハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . p. 578.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

別名・方言名

地方名:イチマツハゼ(別名)

参考文献

  • 辻幸一 2001 ヒナハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . p. 578.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ハゼ科 ハゼ亜科 ヒナハゼ属

参考文献

  • 辻幸一 2001 ヒナハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . p. 578.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

形態

成魚の形質

体は淡褐色で、背中線に5個ほどの褐色斑があり、腹中線と体側に4~5群の黒色の小斑が並んでいる。また、各鱗の外縁が褐色であるため体全体が網目模様に見える。体はやや側扁し、体高が高い。

成熟した成魚では頭部に著しい雌雄差が現れる。雄では頭部が大きく発達し、口が大きく下顎の後端が眼の後縁まで達する。また各鰭が大きく、特に第1背鰭が伸びる。雌では頭部も口も小さく、未成魚とほとんど差がない。

参考文献

  • 辻幸一 2001 ヒナハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . p. 578.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

卵の形質

卵は長径 1.2 mm、短径 0.5 mmのこん棒状で、基部に付着糸があり、先端部に浅いくびれがある。

参考文献

  • 辻幸一 2001 ヒナハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . p. 578.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

生態

生息環境

川の下流域や汽水域に生息しているが、あまり多くはない。流れの少ない砂底や砂礫底、または水生植物の茂みや沈木の陰などに棲む。

参考文献

  • 辻幸一 2001 ヒナハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . p. 578.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

ライフサイクル

仔魚は孵化直後で全長 1.95 mm、浮遊生活を送ったのち、全長 12 mm程度に成長して底生生活に移行する。

参考文献

  • 辻幸一 2001 ヒナハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . p. 578.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

産卵

産卵期は、琉球列島では5~7月、四国西南部では7~9月である。貝殻や底の平らな石の裏面に、卵を1層産み付ける。

雄は産卵後も巣にとどまり、孵化するまで卵を保護する。また、卵に新鮮な水を与えるために背鰭と尾鰭を使っての¨水送り¨を定期的に繰り返し、ほかの個体が近づくと追い払う行動を示す。

参考文献

  • 辻幸一 2001 ヒナハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . p. 578.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

その他生態

吸盤はあまり強力ではなく、時々底から少し離れて泳ぐのが見られる。生息地ではあまり移動しないようである。

参考文献

  • 辻幸一 2001 ヒナハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . p. 578.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

関連情報

味や食感

食用にはされない。

参考文献

  • 辻幸一 2001 ヒナハゼ, 川那部浩哉、水野信彦(著) 川那部浩哉、水野信彦(監修) 川那部浩哉、水野信彦(編) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社 . p. 578.

最終更新日:2021-02-26 ハリリセンボン

種・分類一覧