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- ゴマフエダイ(Lutjanus argentimaculatus)について

ゴマフエダイ(Lutjanus argentimaculatus)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Lutjanus argentimaculatus (Forsskål, 1775)
目次
基本情報
- 大きさ・重さ
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全長:20 cm
参考文献
- 林公義 1989 ゴマフエダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 524.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 分布
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南日本太平洋沿岸(散発的)、琉球列島に分布する。
国外では、インドー西太平洋や紅海などの熱帯域から知られ、地中海からも近年記録されている。
参考文献
- 林公義 1989 ゴマフエダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 524.
- 下瀬環 2018 ゴマフエダイ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 273.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 別名・方言名
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地方名:カースビ(沖縄県)
参考文献
- 林公義 1989 ゴマフエダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 524.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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スズキ目 フエダイ科 フエダイ属
参考文献
- 林公義 1989 ゴマフエダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 524.
- 下瀬環 2018 ゴマフエダイ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 273.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 人間との関係
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沖縄では食されるが、シガテラ毒をもつバラフエダイに似るため、流通はしていない。
海外ではマングローブ域の釣魚で、養殖も行われている。
参考文献
- 下瀬環 2018 ゴマフエダイ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 273.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
形態
- 成魚の形質
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体高は高く、吻が突出する。体形が吻から背方にかけて湾曲するが、下顎から尻鰭基底付近まではほぼ水平に近い。
尾鰭の後縁は湾入がほとんどなく直線的である。背鰭・尻鰭の棘は特に強い。体色は体長 50 cm程度の成魚では、体側の横帯が消失し、体は各鰭も含めて一様に暗赤褐色で、眼下の輝青色縦条を残すことも多い。
参考文献
- 林公義 1989 ゴマフエダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 524.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 稚魚・仔魚・幼魚の形質
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幼魚の頭長は長く、腹鰭基底が体長の中央に位置する。
幼魚では、体側に7~8本の明瞭な暗褐色横帯があり、体は紫褐色で、各鰭の赤みが強く、特に腹鰭の鰭膜で等しい。また眼下には2本の細い顕著な輝青色縦条がある。
参考文献
- 林公義 1989 ゴマフエダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 524.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 似ている種 (間違えやすい種)
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バラフエダイ
参考文献
- 下瀬環 2018 ゴマフエダイ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 273.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
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リバースナッパー river snapper と呼ばれるほどで、主に河川の汽水域に生息し、成魚は内湾に多い。
琉球列島の汽水域からは8種のフエダイ科魚類が知られており、その中でも本種が最も上流の淡水域にまで侵入している。また、本州沿岸の汽水域から記録されるものも、ほとんどが本種の幼魚である。
参考文献
- 林公義 1989 ゴマフエダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 524.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 食性
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底生動物を主に食べ、甲殻類や稚魚などを好み、水面に落下するものを摂餌する。
参考文献
- 林公義 1989 ゴマフエダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 524.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- ライフサイクル
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幼魚は全長 4 cm程度から汽水域に進入し、全長 20 cm程度になるまでを過ごす。1~3歳になると海域に移動する。
オーストラリア東部では、3歳で尾叉長 34 cm、5歳で 43 cm、10歳で 59 cm、20歳で 75 cmに成長し、57歳の個体が知られている。
参考文献
- 林公義 1989 ゴマフエダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 524.
- 下瀬環 2018 ゴマフエダイ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 273.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 特徴的な行動
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マングローブや岩などの陰によく隠れるが、好奇心が強く、人にすら何度も接近と逃避を繰り返す。
参考文献
- 林公義 1989 ゴマフエダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 524.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
関連情報
- 漁獲方法
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河口では釣りの対象魚であり、成魚は刺網で漁獲される。
参考文献
- 林公義 1989 ゴマフエダイ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 524.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン