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ヒレナマズ(Clarias fuscus)の分類 Clariidae
ヒレナマズ(Clarias fuscus)の概要 Clarias

ヒレナマズ(Clarias fuscus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Clarias fuscus (Lacepède, 1803)

基本情報

大きさ・重さ

全長:30 cm

参考文献

  • 瀬能宏 1989 ヒレナマズ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 422.

最終更新日:2021-03-03 ハリリセンボン

分布

石垣島宮良川及び名蔵川水系より記録されているが、タイワンドジョウやコウタイと同様、地元の養魚場経営者により台湾島から移入されたものである。

元名蔵地区の水田や湿地では幼魚が多数採集されており、完全に定着している。

国外における自然分布域は、長江以南の中国、台湾島、海南島、フィリピンである。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 ヒレナマズ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 422.

最終更新日:2021-03-03 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ヒレナマズ科 ヒレナマズ属

参考文献

  • 瀬能宏 1989 ヒレナマズ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 422.

最終更新日:2021-03-03 ハリリセンボン

人間との関係

漢方薬としても用いられ、黄疸や肝炎の治療、手術後の早期回復や食欲増進などに効果があるとされる。

台湾島では、河川の著しい汚濁で近年は生息数が減少しているらしい。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 ヒレナマズ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 422.

最終更新日:2021-03-03 ハリリセンボン

形態

成魚の形質

頭部は側扁し口ひげが8本ある。体後方では逆によく側扁し、背鰭の基底は著しく長い。

胸鰭の棘には毒腺があり、刺されるとひどく痛むといわれる。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 ヒレナマズ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 422.

最終更新日:2021-03-03 ハリリセンボン

生態

生息環境

河川中流域、池沼、水田、用水路など流れが緩やかで水草などの繁茂するところに群れをなして生息する。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 ヒレナマズ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 422.

最終更新日:2021-03-03 ハリリセンボン

食性

肉食魚で、小魚、小型の甲殻類、水生昆虫、貝類などを食べる。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 ヒレナマズ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 422.

最終更新日:2021-03-03 ハリリセンボン

活動時間帯

夜行性

参考文献

  • 瀬能宏 1989 ヒレナマズ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 422.

最終更新日:2021-03-03 ハリリセンボン

産卵

中国における産卵期は5~7月で、雄が円形の巣穴をつくってその中に雌を誘い込み、産卵・放精する。産卵後、雄はすぐ巣を離れるが、雌は仔魚が自由に摂餌できるようになるまで巣穴を守る。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 ヒレナマズ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 422.

最終更新日:2021-03-03 ハリリセンボン

その他生態

上鰓腔に補助呼吸器官を持ち、空気呼吸をすることができるため、溶存酸素の少ない水域で生活できるばかりか、地上を伝ってかなり離れた水域へ餌を求めて移動することも可能である。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 ヒレナマズ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 422.

最終更新日:2021-03-03 ハリリセンボン

関連情報

味や食感

肉は美味で、台湾島や中国では食用にされる。

参考文献

  • 瀬能宏 1989 ヒレナマズ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 422.

最終更新日:2021-03-03 ハリリセンボン

種・分類一覧