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オオウナギ(Anguilla marmorata)の分類 Anguillidae
オオウナギ(Anguilla marmorata)の概要 Anguilla

オオウナギ(Anguilla marmorata)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Anguilla marmorata Quoy & Gaimard, 1824

基本情報

大きさ・重さ

全長:雌 200 cm 雄 60 cm

体重:雌 30 kg 雄 0.5 kg

参考文献

  • 黒木真理 2018 オオウナギ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 77.
分布

日本では利根川~九州南岸の太平洋側、九州西部、五島列島、屋久島、種子島、琉球列島に分布する。

国外での分布域は、アフリカ東岸から南太平洋のマルケサス諸島までのインド~太平洋の熱帯と亜熱帯域である。

全世界のウナギ類15種中、最も広く分布している。

参考文献

  • 黒木真理 2018 オオウナギ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 77.
  • 多部田修 1989 オオウナギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 50-51.
保全の取り組み

鹿児島県指宿、長崎県樺島、徳島県川西、和歌山県富田、神奈川県浄ガ池などでは、天然記念物として保護されている。

参考文献

  • 多部田修 1989 オオウナギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 50-51.
別名・方言名

別名:アカウナギ・カニクイ(九州)、ゴマウナギ(高知県)

甲殻類を好んで捕食するためカニクイ、身体に斑模様があるためゴマウナギとも呼ばれる。

参考文献

  • 黒木真理 2018 オオウナギ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 77.
  • 多部田修 1989 オオウナギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 50-51.
分類学的位置付け

ウナギ目 ウナギ科 ウナギ属

参考文献

  • 黒木真理 2018 オオウナギ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 77.
  • 多部田修 1989 オオウナギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 50-51.
人間との関係

鹿児島県薩摩半島の一部では本種を好んで食べ、台湾島では強壮剤として珍重するところがある。

参考文献

  • 多部田修 1989 オオウナギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 50-51.

形態

成魚の形質

体の背側は黄褐色から緑色の地に黒褐色のまだら模様、腹側は薄卵色をしている。脊椎骨数は100~110。背鰭起部は胸鰭後端と肛門の中間点より前にある。成長すると全長に対して胴囲が大きくなり、太くずんぐりした体になる。

シラス期では、全長 50 mm以下、尾びれの基部に顕著な黒点があるため、ウナギのシラスとは識別できる。

参考文献

  • 黒木真理 2018 オオウナギ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 77.
  • 多部田修 1989 オオウナギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 50-51.

生態

生息環境

インド~太平洋の熱帯・亜熱帯に生息する。

日本では、河川、湖沼、マングローブ林水域に生息する。主として河川の中流域や湖沼に穴を掘って棲んでいる。

参考文献

  • 黒木真理 2018 オオウナギ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 77.
  • 多部田修 1989 オオウナギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 50-51.
食性

魚類、エビ類、カエル類などを食べる。甲殻類を好んで捕食する。

参考文献

  • 黒木真理 2018 オオウナギ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 77.
  • 多部田修 1989 オオウナギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 50-51.
その他生態

遺伝的・形態的に異なる北太平洋集団、ミクロネシア集団、インド洋集団、南太平洋集団が知られている。

北太平洋集団の産卵場は二ホンウナギと同じ太平洋のマリアナ諸島西方海域。

レプトセファルスは北赤道海流からフィリピン東方海域で、ミンダナオ海流によりフィリピン諸島やインドネシアなど東南アジアの熱帯に運ばれるものと、黒潮によって東アジアの亜熱帯・温帯に運ばれるものに分かれる。
全長約 5 cmでシラスウナギに変態して接岸する。

シラスは、屋久島では秋から春に遡上するが、琉球列島や台湾島では夏に遡上する。ウナギとオオウナギの両種が生息する河川では、ウナギは河口域の潮汐の影響のある水域に、オオウナギはその上流の中流域に見られ、棲み分けているようである。日本南部の島々の小さな河川には、オオウナギのみが生息する例が多い。

参考文献

  • 黒木真理 2018 オオウナギ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 77.
  • 多部田修 1989 オオウナギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 50-51.

関連情報

味や食感

ウナギほど美味ではない。

参考文献

  • 多部田修 1989 オオウナギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 50-51.
その他

ウナギの大形化したいわゆる大ウナギとは全くの別種である。

参考文献

  • 多部田修 1989 オオウナギ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. pp. 50-51.

種・分類一覧