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Platichthys stellatus

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Platichthys stellatus (Pallas, 1787)

基本情報

大きさ・重さ

全長:95 cm

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分布

北海道全沿岸、青森県~島根県中海の日本海沿岸、青森県~千葉県九十九里浜の太平洋沿岸、朝鮮半島元山~沿海州、サハリン、カムチャッカ半島東岸からアリューシャン列島を経て、北太平洋カリフォルニア沿岸に分布する。

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別名・方言名

地方名:ガサガサガレイ・ゴソゴソガレイ(北海道)、タカノハ・カワガレイ(北海道、東北地方)、ツギリガレイ(富山県)

背鰭・尻鰭・尾鰭にある顕著な黒色の縞が鷹の羽を連想させることで、地方名タカノハがある。

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分類学的位置付け

カレイ目 カレイ科 ヌマガレイ属

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人間との関係

本種は、カリフォルニア沖では50%、アラスカ沖では30%の個体が、日本産のものと違って体の右側に眼がある。

Policansky(1982)は、日本産とカリフォルニア産の親魚で多くの組み合わせの交配を行い、眼の位置の地域さを遺伝的に解明することを試みた。体の左側に眼のある個体間、あるいは右側に眼のある個体間の交配では、約70~90%の子どもは両親と同じ側に眼がある。

左側に眼のある個体と右側に眼のある個体との交配では、子どもの眼の位置の割合は1対1にはならなかった。

飼育環境が影響し、左と右との出現率は実際の値と多少異なっていたが、眼の位置は遺伝によって交配されていることが判明した。

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形態

成魚の形質

ほかのカレイ類と違い、眼が体の左側にある。体の表面には多数の粗雑な骨板が散在し、特に背鰭・尻鰭の基底に沿うものは著しく隆起する。

背鰭、臀鰭、尾鰭に黒色線がある。

視神経交叉から眼は右側が正常だが、日本では全個体で眼が左側の逆位である。アメリカでは約50%、アラスカでは約70%の個体の眼が逆位である。

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卵の形質

卵は径 1 ㎜前後、分離浮性卵で、油球はない。

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生態

生息環境

浅海域~汽水・淡水域に生息する。

沿岸の浅い海域だけでなく、川の中流域や海と繋がった湖沼にも生息する。

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食性

食性は、いろいろな大きさのかいあし類、多毛類、ヨコエビ類などから、成長につれて貝類、エビ類、魚類などに変化する。

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ライフサイクル

孵化直後の仔魚は全長 3 ㎜前後、眼はふつうの魚類の仔魚同様体の両側にあるが、約 7~10 ㎜で体の片側への移動が開始する。

雌は1年で 11 cm、3年で 31 cm、5年で 44 cm、6年で 49 cmくらいになる。

雄は2歳で約 22 cmから成熟する。3歳からは、雌は雄に比べて成長がよい。

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産卵

北海道では、初冬に産卵のため川から沿岸の浅いところに移動し、2~3月頃に産卵する。水深 20 mより浅い河口域や沼の近くで産卵する。

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関連情報

漁獲方法

底刺網、定置網、釣りなどによって漁獲される。

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味や食感

肉は水っぽくてあまり美味ではないが、刺身、煮つけ、フライ、バター焼きなどにされる。

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その他

イシガレイとの自然雑種が比較的よく生まれ、新種オショロガレイ Pseudoplatichthys oshorensis として報告されたこともある。

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種・分類一覧