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ゴマサバ(Scomber australasicus)の分類 Scombridae
ゴマサバ(Scomber australasicus)の概要 Scomber

ゴマサバ(Scomber australasicus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Scomber australasicus Cuvier, 1832

基本情報

大きさ・重さ

尾叉長:55 cm(通常 30 cm)

参考文献

  • 岡部久 2018 ゴマサバ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 447.

最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン

分布

北海道南部~九州南岸の太平洋沿岸、新潟県~九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、瀬戸内海、東シナ海、朝鮮半島南岸、台湾、フィリピン諸島、ニューギニア島~オーストラリア沿岸、ニュージーランド、ハワイ諸島、ソコロ島、紅海~アラビア半島、マダガスカル南岸、南アフリカ沿岸に分布する。

参考文献

  • 岡部久 2018 ゴマサバ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 447.

最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン

別名・方言名

マルサバ

参考文献

  • 岡部久 2018 ゴマサバ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 447.

最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン

分類学的位置付け

スズキ目 サバ科 サバ属

参考文献

  • 岡部久 2018 ゴマサバ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 447.

最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン

形態

成魚の形質

体の背部はマサバに似た斑紋があり、中央に暗色点の1縦列、腹部に多数の暗色点がある。しかし稀に無斑紋でムロアジのようなものがいる。

釣れた直後は斑紋が薄く、マサバとの正確な識別は難しいことが多い。

この場合は第1背鰭を立てて棘の強さと第1背鰭第1棘と第10棘の距離(A)と第10棘と第2背鰭起点の間隔(B)を見る。
マサバでは背鰭棘が強く、A≧B。ゴマサバは同体長のマサバより背鰭棘が弱く、A<B。
これは尾叉長数cmの幼魚でも識別可能である。

卵はゴマサバが大きく、直径 1.10 mm以上はゴマサバ、それ以下はマサバである。

体の断面は円に近く¨マルサバ¨とも呼ばれる。

参考文献

  • 岡部久 2018 ゴマサバ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 447.

最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン

生態

ライフサイクル

【太平洋系群】
1歳で尾叉長 29.7 cm、2歳で 32.7 cm、3歳で 35.1 cm、4歳以上で 38.9 cmになる。

【東シナ海系群】
1歳で尾叉長 22.7 cm、2歳で 26.8 cm、3歳で 30.3 cm、4歳で 33.1 cm、5歳で 35.4 cm、6歳で 37.4 cm、7歳で 39.0 cm、8歳で 40.3 cmになる。成熟は1歳で40%弱、2歳で70%、3歳でほぼ全てが成熟する。

参考文献

  • 岡部久 2018 ゴマサバ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 447.

最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン

産卵

【太平洋系群】
薩南~伊豆諸島海域で産卵し、資源水準が高く水温の高い年は三陸・道東海域まで回遊する。2~6月に産卵する。

【東シナ海系群】
東シナ海南部および台湾北部の水深 100~200 m等深線の海域で、1月下旬~5月下旬(2~4月が盛期)に産卵する。九州西岸、一部は日本海まで回遊する。

参考文献

  • 岡部久 2018 ゴマサバ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 447.

最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン

その他生態

マサバに比べて暖水性で沖合性が強く、太平洋系群と東シナ海系群がいる。

参考文献

  • 岡部久 2018 ゴマサバ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 447.

最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン

関連情報

漁獲方法

主に巻き網漁業で漁獲される。

参考文献

  • 岡部久 2018 ゴマサバ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 447.

最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン

味や食感

関東近海ではマサバが産卵後で脂が抜ける6月頃、ゴマサバに脂がのり旬となる。¨清水さば¨は一本釣りで漁獲され、刺身で食される。

参考文献

  • 岡部久 2018 ゴマサバ, 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 447.

最終更新日:2021-02-18 ハリリセンボン

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