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- Caranx sexfasciatusについて

Caranx sexfasciatus
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Caranx sexfasciatus Quoy & Gaimard, 1825
目次
基本情報
- 大きさ・重さ
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全長:70 cm
参考文献
- 木下泉 1989 ギンガメアジ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 518.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 分布
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伊豆~小笠原諸島、青森県津軽海峡~九州南岸の太平洋沿岸(茨城県以北では稀)、九州西岸、琉球列島、南大東島、インド~汎太平洋に分布する。
参考文献
- 瀬能宏 2018 ギンガメアジ(ギンガメアジ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 262.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 和名の解説
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標準和名は銀色のがめついアジ、¨ガメアジ¨の意味である。
参考文献
- 瀬能宏 2018 ギンガメアジ(ギンガメアジ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 262.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 別名・方言名
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地方名:メッキ(和歌山県)、ナガエバ(高知県)、クチミチャー(沖縄県)
参考文献
- 木下泉 1989 ギンガメアジ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 518.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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スズキ目 アジ科 ギンガメアジ属
参考文献
- 木下泉 1989 ギンガメアジ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 518.
- 瀬能宏 2018 ギンガメアジ(ギンガメアジ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 262.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
形態
- 成魚の形質
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体は楕円形に近く、体高は低い。尾鰭は極めて細く、尾鰭の切れ込みは深い。背鰭は2基からなり、尻鰭の前方には遊離棘が2本ある。側線は、体前部では上方へ大きくカーブし、後方では稜鱗を持つ。胸全体は鱗でおおわれる。尾柄を除く体側に5本の暗色横帯を持ち、それは小形のものほど顕著である。えら上部に黒点が1つある。目の虹彩は赤い。
ロウニンアジの若魚とよく似るが、こちらの方は4本の暗色縦条を持つこと、胸部には鱗をほとんど欠くこと、及びえら上部に黒点がないことなどにより識別できる。
産卵期の雄は、全身が真っ黒になる。
参考文献
- 木下泉 1989 ギンガメアジ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 518.
- 瀬能宏 2018 ギンガメアジ(ギンガメアジ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 262.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 稚魚・仔魚・幼魚の形質
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稚魚期では、体全体が黄金色を呈する。
参考文献
- 木下泉 1989 ギンガメアジ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 518.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 似ている種 (間違えやすい種)
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ロウニンアジ
参考文献
- 木下泉 1989 ギンガメアジ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 518.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
生態
- 生息環境
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内湾やサンゴ礁の沿岸に群れで生息し、ときに大群をつくる。
参考文献
- 瀬能宏 2018 ギンガメアジ(ギンガメアジ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 262.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- ライフサイクル
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稚魚期には、一部が流れ藻にもつく。3 cmを超えると、沿岸の浅い場所に接岸し、さらに河口域にも侵入する。純淡水域までのぼることも稀ではない。
河口域では、10 cmまではエビを食べ、さらに成長すると群れをつくり、オイカワ、カワムツ、ヨシノボリ類などを食べる。
参考文献
- 木下泉 1989 ギンガメアジ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 518.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 産卵
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産卵は、4~7月に海域で行われる。
参考文献
- 木下泉 1989 ギンガメアジ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 518.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 特徴的な行動
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本種とオニヒラアジ、ロウニンアジ、カスミアジの幼魚は、夏から秋の高水温期に房総半島~九州南岸の太平洋沿岸における河川汽水域に侵入する。
参考文献
- 瀬能宏 2018 ギンガメアジ(ギンガメアジ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 262.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
関連情報
- 漁獲方法
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生き餌を好むため、シラサエビなどをまいて釣る。よく釣れ出すと擬餌も使う。
参考文献
- 木下泉 1989 ギンガメアジ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 518.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- 味や食感
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煮ても焼いても美味であるが、刺身は特に美味である。
参考文献
- 木下泉 1989 ギンガメアジ, 川那部浩哉、水野信彦(監修) 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と溪谷社. p. 518.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン
- その他
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近似種のミナミギンガメアジ C. tille は日本では稀種で、幼魚の河川からの記録はない。
参考文献
- 瀬能宏 2018 ギンガメアジ(ギンガメアジ属), 中坊徹次(著) 中坊徹次(監修) 中坊徹次(編) 小学館の図鑑Z, 日本の魚類館. 小学館. p. 262.
最終更新日:2020-09-25 ハリリセンボン