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アルマジロトカゲ(Ouroborus cataphractus)の分類 Cordylidae
アルマジロトカゲ(Ouroborus cataphractus)の概要 Ouroborus

アルマジロトカゲ(Ouroborus cataphractus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Ouroborus cataphractus (Boie, 1828)

基本情報

大きさ・重さ

成体全長:12~16 cm 最大で 21 cmに達する。 

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 アルマジロトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 87.

最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン

分布

南アフリカ共和国西部やナミビア南部に分布し、岩が露出した場所や乾燥した低木林に生息する。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 アルマジロトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 87.

最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン

和名の解説

驚かされると体を丸める習性にちなみ、「アルマジロ」という名前がついている。

参考文献

  • 小菅正夫 2017 アルマジロトカゲ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 235.

最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ヨロイトカゲ科

参考文献

  • 海老沼剛 2012 アルマジロトカゲ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 146.

最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン

形態

成体の形質

明褐色の頑丈な体をもち、尾には鋭いとげ状の大型鱗が環状に並ぶ。本種は属内でも特異な外観をした種で、ほぼ全身が発達した刺状突起をもつ大型鱗に覆われている。頭部は幅広い。後頭部には6枚の大きな強いキールがある鱗が並ぶ。雄では、26~32個の大腿孔がある。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 アルマジロトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 87.

最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン

似ている種 (間違えやすい種)

オオヨロイトカゲ(Cordylus giganteus)

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 アルマジロトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 87.

最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン

生態

生息環境

乾燥地の岩場に生息し、複数の個体で群れをなして生活する。滑らかな砂岩地のみに見られる。
防御が万全なだけあり、悠然とした暮らしぶりである。のんびり日光浴を行い、夜になると岩の裂け目や、使われていないほかの動物の巣穴や木の根の間で寝る。

参考文献

  • 海老沼剛 2012 アルマジロトカゲ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 146.
  • 小菅正夫 2017 アルマジロトカゲ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 235.
  • 松本通範 1996 アルマジロトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 54.

最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン

食性

昆虫、ヤスデ、植物などを食べる。

参考文献

  • 小菅正夫 2017 アルマジロトカゲ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 235.

最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン

活動時間帯

昼行性で、岩の隙間に棲み、8~10頭の群れで暮らすこともある。

参考文献

  • 松本通範 1996 アルマジロトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 54.

最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン

産卵

胎生で、夏の終わりに一度に1~2仔を産む。交尾は春の初めに行われ、6~7ヶ月後に子どもが生まれる。

参考文献

  • 小菅正夫 2017 アルマジロトカゲ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 235.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 アルマジロトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 87.
  • 松本通範 1996 アルマジロトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 54.

最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン

特徴的な行動

危険が近づくと岩の裂け目に逃げ込むが、敵に捕らえられると、尾の先端を咥えて丸くなり、柔らかな腹部を守る。

参考文献

  • 松本通範 1996 アルマジロトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 54.

最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン

その他生態

アルマジロトカゲは社会性の面でも、繁殖の面でも独自の習性をもつ。さまざまな年齢の雄と雌からなる群れで暮らしており、群れの個体数は3、4頭からときに50頭以上にもなる。群れは一緒に岩の裂け目で休む。縄張り意識の強い雄は、群れのなかで小さな区画を平和的に守っているが、家族以外の雄に侵入されると、極めて攻撃的に追い払おうとする。

参考文献

  • 小菅正夫 2017 アルマジロトカゲ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 235.

最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン

関連情報

その他

現在南アフリカ共和国では、保護種に指定されている。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 アルマジロトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 87.

最終更新日:2020-05-01 ハリリセンボン

種・分類一覧