インドコブラ(Naja naja)の解説トップに戻る
インドコブラ(Naja naja)の分類 Elapidae
インドコブラ(Naja naja)の概要 Naja

インドコブラ(Naja naja)

【 学名 】
Naja naja (Linnaeus, 1758)

基本情報

大きさ・重さ

全長:1.2~1.7 m    
体重:2~3 kg

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

分布

ヒマラヤ南部からスリランカに分布する。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

保全の取り組み

本種はインドのヘビ使いが用いることで有名で、仏教徒やヒンドゥ教徒に崇敬されている。
野生のものは絶滅の危機に瀕しており、インドでは保護されている。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

分類学的位置付け

有鱗目 ヘビ亜目 コブラ科

参考文献

  • Chris Mattison 2013 インドコブラ, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 22₋25.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

人間との関係

インドコブラは、世界でもっとも人口密度の高い地域の1つに分布し、人々と隣り合わせで暮らしている。これは、インドコブラがあらゆる環境に適応したためである。おそらく、もともと森林性のヘビ類だが、農園、公園、倉庫や民家のような建造物にも生息する。こういった人々の生活環境にはネズミ類が豊富なため、インドコブラもまた集まる。場所によっては、仏教徒やヒンドゥー教徒によって崇拝され、平和に過ごしている。

参考文献

  • Chris Mattison 2013 インドコブラ, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 22₋25.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

形態

成体の形質

フードは、外側へ広がる細長い肋骨と、伸びる皮膚で形成される。はじめの3つの椎骨(第一頸椎、第二頸椎、第三頸椎)には肋骨がないが、それに続く27番目までの椎骨には、フードを形作る肋骨がある。これらは、他の肋骨より長く、湾曲しない。9番目あるいは10番目の肋骨がもっとも長く、それ以降は徐々に短くなる。

休息状態のとき、フード部分の肋骨は後ろ向きに折りたたまれており、ほとんど目立たない。フードを広げるときは、折りたたまれた肋骨を背骨と直角になるまで引き上げる。

皮膚は肋骨とゆるく結合しているだけなので、運動の邪魔にはならない。しかし、フードを伸ばしたとき、皮膚は引っ張られて鱗の間にある模様が現れる。そして全体の形は浅いスプーン形となる。

変異もかなり大きいが、ほとんどの個体はフードの背面に特徴的な「眼鏡」模様をもつ。体色はしばしば一様に褐色であるが、ネパール産のものは漆黒色で模様がはっきりとせず、またスリランカ産のものは褐色の地にクリーム色の小斑をもち、眼鏡模様が二重になっている。

参考文献

  • Chris Mattison 2013 インドコブラ, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 22₋25.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

似ている種 (間違えやすい種)

タイコブラ(Naja kaouehia)、トランスカスピコブラ(N.oxiana)

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

生態

生息環境

丘陵地や低地の森林、水田、民家周辺に生息する。多様であり、森林、開けた草地、荒地、公園など人里に引きつけられることもある。

参考文献

  • 小菅正夫 2017 インドコブラ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 264.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

食性

カエル類、ヒキガエル類、ネズミ類、鳥類を捕食する。
餌の好き嫌いがないため、特に都市部周辺では、ネズミ類が彼らの餌の大半を占める。

参考文献

  • Chris Mattison 2013 インドコブラ, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 22₋25.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

活動時間帯

普通は昼行性だが、特に人里近くでは日没後も行動する。

参考文献

  • Chris Mattison 2013 インドコブラ, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 166.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

産卵

雌は木の洞や齧歯類の巣穴、シロアリの塚などに12~20個の卵を産み、孵化まで守る。

参考文献

  • 小菅正夫 2017 インドコブラ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 264.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

その他生態

毒を飛ばすことはないが、咬症状の危険性は高い。
インドコブラは、巣作りをする鳥類やその卵を探すため、木にも登ることがある。また、積極的に水に入り、海へ泳ぎ出ることすらある。
生まれたばかりの子どもも、「頭巾」を広げて、毒牙による攻撃が出来る。

参考文献

  • Chris Mattison 2013 インドコブラ, 疋田努(監修) 知られざる動物の世界10. 朝倉書店. 22₋25.
  • 小菅正夫 2017 インドコブラ, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 264.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 インドコブラ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 166.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

種・分類一覧