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ミドリニシキヘビ(Morelia viridis)の分類 Pythonidae
ミドリニシキヘビ(Morelia viridis)の概要 Morelia

ミドリニシキヘビ(Morelia viridis)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Morelia viridis (Schlegel, 1872)

基本情報

大きさ・重さ

体長:1.0~1.5 m  

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミドリニシキヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 121.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

分布

ニューギニアとオーストラリア北部に分布する。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミドリニシキヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 121.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

別名・方言名

グリーンパイソン

参考文献

  • 海老沼剛 2012 ミドリニシキヘビ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 179.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ニシキヘビ科

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミドリニシキヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 121.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

形態

成体の形質

成体の地色は鮮やかな緑色で、体側と背面には白、黄色、ないし水色の斑点が並び、腹面は黄色である。頭部の鱗は小さく、顆粒状をしている。

鼻板は大きく、成体の頭部は緑一色である。唇は淡緑色や白色、あるいは黄っぽい色をしている。個体によっては、頭部に青色の鱗が混じることもある。胴体もほかのほとんどのニシキヘビより細く、林冠での生活に適応した結果である。

ミドリニシキヘビを見分けるうえで重要な特徴としては、頭部の鱗が細かいこと、ピットが唇板の表面にあることが挙げられる。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ミドリニシキヘビ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 62₋63.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミドリニシキヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 121.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

幼生の形質

幼体は黒と白の斑点を備え、黄色、緑色もしくはオレンジ色を呈することもある。成熟すると各鱗の中心が緑色になり、その後体全体の色が変化していく。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミドリニシキヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 121.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

似ている種 (間違えやすい種)

エメラルドツリーボア(Corallus caninus)

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミドリニシキヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 121.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

生態

生息環境

熱帯雨林、多雨林に生息する。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ミドリニシキヘビ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 62₋63.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミドリニシキヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 121.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

食性

爬虫類、鳥類、小型哺乳類を捕食する。
幼体は白黒模様の尾の先端で、餌のトカゲを引き付ける。
成体では餌動物が小型哺乳類に移行するため、尾の色のコントラストは弱くなる。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ミドリニシキヘビ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 62₋63.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミドリニシキヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 121.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

ライフサイクル

林冠で一生を送る。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ミドリニシキヘビ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 62₋63.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

活動時間帯

昼間は優美な姿で太い枝に巻き付き、夜になると木の上で休む鳥や夜行性の哺乳類を探して捕食する。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ミドリニシキヘビ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 62₋63.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

産卵

一度に6~30個の卵を産む。ニシキヘビの雌全てに共通する行動だが、ミドリニシキヘビは孵化するまで卵の周りでとぐろを巻き、卵を捕食者や極端な高温、低温から守っている。およそ2ヵ月後に孵化する幼体は、ふつうはつやのある黄色をしている。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ミドリニシキヘビ, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 62₋63.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミドリニシキヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 121.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

特徴的な行動

樹上性でよく尾で物に巻き付くが、餌を探して地上にも降りる。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ミドリニシキヘビ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 121.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

その他生態

低温と乾燥に非常に弱い。また性質は荒い個体が多く、神経質な面があり、手で触れることには向いていない。

参考文献

  • 海老沼剛 2012 ミドリニシキヘビ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 179.

最終更新日:2020-04-27 ハリリセンボン

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