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モロクトカゲ(Moloch horridus)の分類 Agamidae
モロクトカゲ(Moloch horridus)の概要 Moloch

モロクトカゲ(Moloch horridus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Moloch horridus Gray, 1841

基本情報

大きさ・重さ

全長:13~15 cm

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 モロクトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 76.
  • 松本通範 1996 モロクトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 39.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

分布

オーストラリア西部および中央部に分布し、砂漠に生息する。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 モロクトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 76.
  • 松本通範 1996 モロクトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 39.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

学名の解説

属名のMolochとは、中東の邪神の名で、本種の物々しい外観に由来している。
英名のThoeny Devil(棘だらけの悪魔)は、刺状の突起を体に多数もつ外見から名付けられた。

参考文献

  • 海老沼剛 2012 モロクトカゲ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 79.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

形態

成体の形質

ずんぐりした平べったい体つきで、全体が大きなとげに覆われ、まるでサボテンのように見える。

最も大きなとげの対は両眼の上にある。頭部は小さく、頸の後ろには頭と同じくらいの大きさのコブ状突起がある。

体色は暗い赤褐色で、頭から胴体にかけて不規則な明るい黄褐色の縦縞がはしる。湿度や温度に合わせて色調を変化させる。

参考文献

  • 海老沼剛 2012 モロクトカゲ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 79.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 モロクトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 76.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

似ている種 (間違えやすい種)

サバクツノトカゲ(Phrynosoma属)

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 モロクトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 39.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

生態

生息環境

生息環境は地域により若干異なり、中部では砂地やスピニフェックスの生える砂漠、西部では乾燥した低木林に棲む。
地上で生活している。

参考文献

  • 松本通範 1996 モロクトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 39.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

食性

アリを専食することで知られ、一日に数百匹を食べる。

参考文献

  • 海老沼剛 2012 モロクトカゲ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 79.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

活動時間帯

昼行性で動きは鈍い。

参考文献

  • 松本通範 1996 モロクトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 39.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

産卵

11月から12月に、一腹3~10卵を産む。

参考文献

  • 松本通範 1996 モロクトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 39.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

特徴的な行動

移動するときは体を揺らしながらゆっくり進む。

参考文献

  • 海老沼剛 2012 モロクトカゲ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 79.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

その他生態

全身の皮膚には細い溝が走っており、全てが口元へと繋がる。これは乾燥地で効率よく水を集めるためで、体のどこかに付着した水が毛細管現象で口元へ送られる。体表の棘も、表面積を増やして水分の結露を多くするためである。

参考文献

  • 海老沼剛 2012 モロクトカゲ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 79.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

関連情報

その他

オーストラリアに固有の生物で、他国で繁殖もされていないため、日本への商業的な流通はない。

参考文献

  • 海老沼剛 2012 モロクトカゲ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 39.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

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