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トッケイヤモリ(Gekko gecko)の分類 Gekkonidae
トッケイヤモリ(Gekko gecko)の概要 Gekko

トッケイヤモリ(Gekko gecko)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Gekko gecko (Linnaeus, 1758)

基本情報

大きさ・重さ

全長:18~35 cm

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 トッケイヤモリ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 60.
  • 内山りゅう 2007 トッケイヤモリ, 内山りゅう、前田憲男、沼田研児、関慎太郎(著) 決定版日本の両生爬虫類. 平凡社. 210.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

分布

東南アジア一帯(インド、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、フィリピン、マレーシア、インドネシア、中国南部)に分布し、森林や人家に生息する。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 トッケイヤモリ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 60.
  • 内山りゅう 2007 トッケイヤモリ, 内山りゅう、前田憲男、沼田研児、関慎太郎(著) 決定版日本の両生爬虫類. 平凡社. 210.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ヤモリ科

参考文献

  • 松本通範 1996 トッケイヤモリ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 19.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

形態

成体の形質

大きく重量感のある体は青灰色で、オレンジ色と淡青色の斑紋がある。眼は大きく、オレンジ色をしている。木や壁を登るために指は広がっており、ほとんどの指には小さな爪がある。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 トッケイヤモリ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 60.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

似ている種 (間違えやすい種)

スミスヤモリ(Gekko smithi)

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 トッケイヤモリ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 60.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

生態

食性

大型の昆虫・他種のヤモリ・ネズミなどを餌とする。

参考文献

  • 松本通範 1996 トッケイヤモリ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 19.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

活動時間帯

夜行性

参考文献

  • 松本通範 1996 トッケイヤモリ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 19.

最終更新日:2020-11-25 ハリリセンボン

発音(鳴き声)

アジアでは最大のヤモリで、「トッケイ」と繰り返す鳴き声によって容易に識別できる。鳴き声がそのまま学名となっている。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 トッケイヤモリ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 60.
  • 内山りゅう 2007 トッケイヤモリ, 内山りゅう、前田憲男、沼田研児、関慎太郎(著) 決定版日本の両生爬虫類. 平凡社. 210.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

産卵

一度に2~3卵を産む。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 トッケイヤモリ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 60.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

その他生態

壁面性であるため、壁面で排泄を行う。ふんはまだしも、尿を放置するとガラス面に異常をきたし、汚れがかなりとりづらい。

参考文献

  • 富永明 2014 1種徹底飼育講座:壁面の猛虎トッケイヤモリ, 富永明(著) ビバリウムガイド No.67. エムピー・ジェー. 54₋61.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

関連情報

飼育方法

蓋がしっかりと閉まり、ある程度の大きさのケージがあれば飼える。理想は幅60×奥行45×高さ45 cm程度の爬虫類用ケージである。前面は観音開きでもスライドでもどちらでも構わない。

紫外線は特に必要としないため、照明は純粋に観賞用で構わない。

重要なのはレイアウトであり、凝れば凝るほど個体が出てこなくなり、かつメンテナンスがしにくくなる。シンプルにコルクバークを立てかける程度でよい。コルクバークを数枚重ねて立てかけてもよい。

隠れているところから躍り出てまで攻撃してくることはないため、この間にガラス面の掃除を行う。コルクバークに張り付いている際は、そのままコルクごとそっと移動させる。何が起こっているのか分からずじっとしていることが多い。コルクごとプラケースなどに移動して、その間にゆっくりメンテナンスを行うとよい。

ある程度の空中湿度が必要な生き物であるため、乾かしすぎると簡単に脱皮不全になる。床材は保湿力のあるものを使っていれば、霧吹きの回数も少なくて済む。キッチンペーパーなどでも問題はないが、その場合はこまめに霧吹きを行い、空中湿度を高めることが必要である。

水容器は一応置いておくが、これはどちらかというと湿度の維持であり、ここから水を飲むことは少ない。霧吹きした水を飲むため、週に2~3回は霧吹きが必要である。ただし、ガラス面全てを濡らしてしまうと、壁面に張り付けなくて落ちてくることがあるため、隠れている場所には霧吹きをしない。

温度は遠赤外線ヒーターを壁面に張り付けるだけで良い。28℃前後で飼うことがベストであるが、わりと高温にも低温にも強い。

複数飼育も可能だが、雄同士は争うため注意が必要である。複数飼育の場合は、個体の数だけ隠れ場所を用意することが望ましい。

参考文献

  • 富永明 2014 1種徹底飼育講座:壁面の猛虎トッケイヤモリ, 富永明(著) ビバリウムガイド No.67. エムピー・ジェー. 54₋61.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

その他

地域によっては、このヤモリが棲み付くと家が栄えるとされ、7回連続して鳴くのを聞いたものには幸運が訪れるという言い伝えがある。

参考文献

  • 松本通範 1996 トッケイヤモリ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 19.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

種・分類一覧