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パンサーカメレオン(Furcifer pardalis)の分類 Chamaeleonidae
パンサーカメレオン(Furcifer pardalis)の概要 Furcifer

パンサーカメレオン(Furcifer pardalis)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Furcifer pardalis (Cuvier, 1829)

基本情報

大きさ・重さ

全長:40~56 cm 

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 パンサーカメレオン, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 80.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

分布

マダガスカルに分布し(モーリシャスとレユニオンへも移入)、高湿の人手の入った低木林などに生息する。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 パンサーカメレオン, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 80.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

学名の解説

学名の pardalis は「ヒョウ」という意味である。

参考文献

  • 霍野晋吉, 中田友明 2017 パンサーカメレオン, 霍野晋吉、中田友明(著) カラーアトラスエキゾチックアニマル : 種類・生態・飼育・疾病 爬虫類・両生類編. 緑書房. 287₋289.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

和名の解説

体色の模様がヒョウ柄であることが由来となっている。

参考文献

  • 霍野晋吉, 中田友明 2017 パンサーカメレオン, 霍野晋吉、中田友明(著) カラーアトラスエキゾチックアニマル : 種類・生態・飼育・疾病 爬虫類・両生類編. 緑書房. 287₋289.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

分類学的位置付け

有鱗目 トカゲ亜目 イグアナ下目 カメレオン科 フサエカメレオン属

参考文献

  • 霍野晋吉, 中田友明 2017 パンサーカメレオン, 霍野晋吉、中田友明(著) カラーアトラスエキゾチックアニマル : 種類・生態・飼育・疾病 爬虫類・両生類編. 緑書房. 287₋289.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

形態

成体の形質

吻端部の縁は突出し、背には低いクレストがある。体側には白みを帯びた明条が走る。

雌雄で体色が大きく異なり、雌は主に赤褐色で、妊娠すると暗色化し、明条はオレンジ色やピンクになることが多い。
雄の体色は、青緑色から赤、黄緑、灰色、ピンクなど非常に多様である。体色は生息する地域によってある程度の傾向があり、それぞれが地域の名を冠した流通名で流通する。雌は褐色系の個体が多く、地域変異はあまり見られない。

雄には頭部の両側に梁がはしり、吻の扁平な部分まで続いている。頭部のかぶとは比較的小さい。

参考文献

  • 海老沼剛 2012 パンサーカメレオン, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 98₋99.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 パンサーカメレオン, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 80.
  • 霍野晋吉, 中田友明 2017 パンサーカメレオン, 霍野晋吉、中田友明(著) カラーアトラスエキゾチックアニマル : 種類・生態・飼育・疾病 爬虫類・両生類編. 緑書房. 287₋289.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

卵の形質

楕円形の卵である。

参考文献

  • 霍野晋吉, 中田友明 2017 パンサーカメレオン, 霍野晋吉、中田友明(著) カラーアトラスエキゾチックアニマル : 種類・生態・飼育・疾病 爬虫類・両生類編. 緑書房. 287₋289.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

生態

生息環境

温暖で多湿な海岸線沿いの低地の森林に生息する。一部の個体群は標高の高い涼しい高原などに見られるが、多くは湿度の高い地域に生息する。人為的で植物の密度が薄い場所でも見られる。日中の大半の時間を、低木や茂みで狩りをして過ごすときは、細い枝に尾を巻き付けている。

参考文献

  • 海老沼剛 2012 パンサーカメレオン, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 98₋99.
  • 小菅正夫 2017 パンサーカメレオン, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 242₋243.
  • 霍野晋吉, 中田友明 2017 パンサーカメレオン, 霍野晋吉、中田友明(著) カラーアトラスエキゾチックアニマル : 種類・生態・飼育・疾病 爬虫類・両生類編. 緑書房. 287₋289.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

食性

主食は、コオロギや甲虫などの昆虫やクモだが、カエルやトカゲの赤ちゃん、齧歯類など、小さい脊椎動物も捕食する。
獲物目がけて伸び縮みする舌を勢いよく突き出し、わん状になったベタベタの先端で獲物を捕らえる。獲物を捕らえた舌は、素早く口の中に戻る。

参考文献

  • 小菅正夫 2017 パンサーカメレオン, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 242₋243.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

活動時間帯

昼行性

参考文献

  • 霍野晋吉, 中田友明 2017 パンサーカメレオン, 霍野晋吉、中田友明(著) カラーアトラスエキゾチックアニマル : 種類・生態・飼育・疾病 爬虫類・両生類編. 緑書房. 287₋289.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

産卵

妊娠した雌は茶褐色~黒色の妊娠色になる。一度に12~50卵を産み、卵は湿った土壌に埋める。卵は6~12ヵ月後に孵化する。性成熟は約6ヵ月である。

参考文献

  • 小菅正夫 2017 パンサーカメレオン, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 242₋243.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 パンサーカメレオン, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 80.
  • 霍野晋吉, 中田友明 2017 パンサーカメレオン, 霍野晋吉、中田友明(著) カラーアトラスエキゾチックアニマル : 種類・生態・飼育・疾病 爬虫類・両生類編. 緑書房. 287₋289.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

特徴的な行動

体色が最も鮮やかになるのは、雄同士で戦うとき、雌に求愛をするときである。狩りのときにはもっとも地味な色になる。
性格は温和であるが、危険を感じると身体を大きく膨らませて体色を変化させ、開口して威嚇行動をとる。

参考文献

  • 小菅正夫 2017 パンサーカメレオン, 小菅正夫(監修) 黒輪篤嗣 (翻) 驚くべき世界の野生動物生態図鑑. 日東書院本社. 242₋243.
  • 霍野晋吉, 中田友明 2017 パンサーカメレオン, 霍野晋吉、中田友明(著) カラーアトラスエキゾチックアニマル : 種類・生態・飼育・疾病 爬虫類・両生類編. 緑書房. 287₋289.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

その他生態

最も色彩に富んだカメレオンのひとつで、変異が著しい。
パンサーカメレオンはふつう単独で暮らす。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 パンサーカメレオン, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 80.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

関連情報

その他

鮮やかな色彩と、他種に比べて繁殖や飼育面がやや容易な点から、ペットとしての人気が高い。
野生個体のほか、欧米や国内で繁殖された個体も流通している。

参考文献

  • 海老沼剛 2012 パンサーカメレオン, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 98₋99.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

種・分類一覧