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ブームスラング(Dispholidus typus)の分類 Colubridae
ブームスラング(Dispholidus typus)の概要 Dispholidus

ブームスラング(Dispholidus typus)

【 学名 】
Dispholidus typus (Smith, 1828)

基本情報

大きさ・重さ

全長:1.5~2 m    

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブームスラング, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 131.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

分布

熱帯アフリカに分布する。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブームスラング, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 131.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

和名の解説

ブームスラングとは、アフリカーンス語で「木の上のヘビ」という意味である。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ブームスラング, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 110₋111.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ナミヘビ科

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ブームスラング, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 131.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

形態

成体の形質

細長く、非常に身軽な樹上棲種である。強いキールのある鱗が斜めに並び、頭部は短く、大きな後牙は比較的前方にある。

体色は変異が大きく、成体では鮮やかな緑色、褐色、ないし黒色で、単色の場合のほか、斑紋が散らばることや縞が走ることもある。雌は一般にオリーブブラウン1色である。

巨大な眼と鋭くとがった吻が、頭部でもっとも目につく特徴である。眼は前方に位置し、瞳孔は横にわずかに伸びた形をしている。こうした特徴により、両眼でひとつの対象をとらえて、正確に距離を測ることができる。

鱗は1枚1枚がはっきりわかり、高齢の個体では縁が黒いこともある。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ブームスラング, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 110₋111.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブームスラング, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 131.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

幼生の形質

幼体は背面が灰色ないし褐色、側面はより淡色で、頭部は胴体よりも色が濃く、唇と腹面は白色である。喉は黄色をしている。この体色は、生まれてから約1年後、全長が 1 mほどになるまで変化しない。幼体の眼は緑色である。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ブームスラング, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 110₋111.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブームスラング, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 131.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

似ている種 (間違えやすい種)

クロツタヘビ(Thrasops属)、アフリカヤブヘビ(Philothamnus属)

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブームスラング, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 131.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

生態

生息環境

とげのある低木や茂み、サバンナ気候下の森林、まばらに樹木の生えた草原に生息する。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ブームスラング, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 110₋111.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブームスラング, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 131.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

食性

カメレオン、鳥などの小動物を日中に追うが、獲物はカメレオンが圧倒的に多い。カムフラージュを生かし、攻撃できる距離までこっそりと忍び寄り、不意に襲い掛かって獲物をさらう。両眼の下にある毒牙から毒液を注入してとどめを刺す。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ブームスラング, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 110₋111.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

活動時間帯

昼行性

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブームスラング, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 131.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

産卵

卵生であり、一度に10~14卵を産む。最高25個の卵を産む。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ブームスラング, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 110₋111.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブームスラング, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 131.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

特徴的な行動

防御の際には咽頭部をふくらませ、鱗とは対照的な色合いの間隙の皮膚を見せる。体の前半部を側扁させることもある。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブームスラング, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 131.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

関連情報

その他

本種の毒は人間に対しても非常に効果的で、咬まれると死亡することもある。人間を殺せる数少ないナミヘビのひとつだが、噛みつくのは追いつめられたときに限られる。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 ブームスラング, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 110₋111.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ブームスラング, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 131.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

種・分類一覧