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セマルハコガメ(Cuora flavomarginata)の分類 Geoemydidae
セマルハコガメ(Cuora flavomarginata)の概要 Cuora

セマルハコガメ(Cuora flavomarginata)

準危急種 (EN)

【IUCN】近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

【 学名 】
Cuora flavomarginata (Gray, 1863)

基本情報

大きさ・重さ

・甲長:15~17 cm  最大 19 ㎝前後

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最終更新日:2020-06-10 キノボリトカゲ

分布

東アジアに分布する。中国南部、台湾、日本(石垣島・西表島)。

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最終更新日:2020-06-10 キノボリトカゲ

亜種・品種

2亜種存在する。

・チュウゴクセマルハコガメ(C. f. flavomarginata)
・ヤエヤマセマルハコガメ(C. f. evelynae)

ヤエヤマセマルハコガメは日本固有の亜種で天然記念物に指定されている。飼育や採集は禁止されている。

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最終更新日:2020-06-10 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

潜頸目(Cryptodira)イシガメ(バタグールガメ)科(Geoemydidae)アジアハコガメ属(Cuora)

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形態

成体の形質

背甲は黒褐色または紫色を帯びた暗褐色。

それぞれの鱗板の中央部に褐色の斑紋があり、背中線の隆条は淡黄褐色を呈する。

腹甲は暗褐色、腹甲の側縁部と縁甲板の下面とは黄色い。

頭部の背面は黄色味を帯びた灰褐色で、側頭部から腹面にかけては黄色。

眼の後角から後走し、後方へいくほど広がって後頭部で内側へ曲がる明瞭な黄色楯縦条がある。

四肢は灰褐色で、後肢の下面は黄色。頭部はかなり大きく、吻が比較的側扁し、吻端は裁断状で側方から見るとほとんど垂直。

吻端から眼の前端までの距離は、眼の長径にほぼ等しい、上顎の前端はややかぎ状。

側頭部と頭頂部とから後方の皮膚は、かなりの大形の鱗に分かれている。

頭骨側頭部の橋は後方が不完全で、方形顴骨の一部または全部がなくなっている。

内鼻孔は眼窩の前端の水準に開く。歯槽面には隆条がない。

背甲はよく隆起し、3本の隆条をそなえているが、両側の2本はあまり明瞭ではなく、背中線上の1本も老熟した個体でははっきりしなくなる。

甲の周縁はなめらかに曲がり、後方でもの鋸歯条にならない。項甲板は比較的大形。

腹甲の後縁には切れ込みがなくて円く終わっている。普通は腋下甲板も鼠蹊甲板もない。

前膊部は瓦状に重なり合った大形の鱗片でおおわれている。同様の鱗片は頚部下面にもある。みずかきの発達は悪い。尾は太くて短かい。

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卵の形質

卵は長楕円形で硬い

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似ている種 (間違えやすい種)

マレーハコガメ(Cuora amboinensis)

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生態

生息環境

森林内の湿地を主な生息地としており、その場所から森林周辺などの草地や農耕地などにも出現する。水辺の近くを好む。

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食性

肉食傾向の強い雑食種で、昆虫や陸棲巻貝、果実、植物の歯などを食べ、動物の死体に群がることもある。

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生殖行動

繁殖期には雄の顎が黄色から橙色に変化する。

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産卵

産卵は6~9月で、1回の産卵数は2~6個である。年間産卵回数は2~3回。孵化日数は70~90日である。

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その他生態

陸棲傾向が強く、泳ぎは上手くない。

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関連情報

飼育方法

この種を飼育するとき、水に入れると溺死することがあるので注意を要する。

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