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エメラルドツリーボア(Corallus caninus)の分類 Boidae
エメラルドツリーボア(Corallus caninus)の概要 Corallus

エメラルドツリーボア(Corallus caninus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Corallus caninus (Linnaeus, 1758)

基本情報

大きさ・重さ

全長:1 m前後 最大 1.8 m  

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エメラルドツリーボア, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 112.
  • 鳥羽通久 1996 エメラルドツリーボア, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 97.
  • 山田和久 2005 エメラルドツリーボア, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 13.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

分布

南アメリカ北部、スリナム、ブラジル、ボリビアなどのアマゾン川流域に分布する。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エメラルドツリーボア, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 112.
  • 爬虫類・両生類800種図鑑 1996 エメラルドツリーボア, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 97.
  • 山田和久 2005 エメラルドツリーボア, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 13.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

保全の取り組み

とぐろを巻いた状態が、サッカーボールほどの大きさになる「アマゾンベースン」と呼ばれるタイプが存在する。このタイプは現地でも厳重に保護されており、日本には滅多に輸入されない。

参考文献

  • 山田和久 2005 エメラルドツリーボア, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. .

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ボア科

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エメラルドツリーボア, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 112.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

形態

成体の形質

体は細長く側扁し、尾は物を掴むのに適している。目立つ体色をしており、背面は明るい緑色で、背中線上に白い斑紋ないし短い横線をもつ。体側の下部と唇の鱗は黄色で、腹面は白い。

細長い吻部の鱗には、熱を感知するピット器官がある。すべての上唇板の間にピットが並んでおり、下唇板も後方のものがピットをもつ。上顎前方の歯は特に長い。

ミドリニシキヘビと酷似するが、違う点は頭頂部の鱗の大きさとピットの位置である。エメラルドツリーボアは頭頂の鱗が大きく、ピットが唇板の鱗の境目にあるが、ミドリニシキヘビのピットは鱗そのものにある。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 エメラルドツリーボア, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 38₋39.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エメラルドツリーボア, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 112.
  • 鳥羽通久 1996 エメラルドツリーボア, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 97.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

幼生の形質

孵化から3~12ヵ月の間に、幼体時の黄色ないし赤褐色から徐々に成体の緑色に変化する。一般に全長が 1 mに達する頃までには、緑色になる。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 エメラルドツリーボア, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 38₋39.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エメラルドツリーボア, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 112.
  • 鳥羽通久 1996 鳥羽通久, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 97.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

似ている種 (間違えやすい種)

フタスジアメリカハブ(Bothrops bilineatus)、ミドリニシキヘビ(Morelia viridis)

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エメラルドツリーボア, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 112.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

生態

生息環境

低地の降雨林、熱帯雨林、樹木の密生する多雨林に生息している。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 エメラルドツリーボア, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 38₋39.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エメラルドツリーボア, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 112.
  • 鳥羽通久 1996 エメラルドツリーボア, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 97.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

食性

鳥類・小型哺乳類を食す。幼体はトカゲを捕食することもある。

獲物を捕らえると枝からぶら下がったままで絞め殺し、呑み込む。

獲物を狙うときには、枝に巻き付いたままゆるいS字型の姿勢で垂れ下がる。この姿勢からだと、頭とくびを素早く伸ばすことができる。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 エメラルドツリーボア, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 38₋39.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エメラルドツリーボア, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 112.
  • 鳥羽通久 1996 エメラルドツリーボア, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 97.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

活動時間帯

日中は横に伸びた太い枝に巻き付いてひっそりと過ごし、夜になると枝から垂れ下がり通りかかる獲物を待ち伏せする。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 エメラルドツリーボア, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 38₋39.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

産卵

胎生で、一度に7~14仔を産む。この出産も林冠で行う。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エメラルドツリーボア, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 112.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

その他生態

樹上性のヘビで地表に降りることはほとんどない。機敏で木登りが得意である。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 エメラルドツリーボア, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 112.
  • 山田和久 2005 エメラルドツリーボア, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 13.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

関連情報

飼育方法

飼育下ではマウスに餌付かせるのがよい。どうしても餌付かない場合のみ鳥類を用いる。高さのある広いケージを用い、枝は1本ではなく複数本設置した方が餌付きがよい。

参考文献

  • 山田和久 2005 エメラルドツリーボア, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 13.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

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