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ケヅメリクガメ(Centrochelys sulcata)の分類 Testudinidae
ケヅメリクガメ(Centrochelys sulcata)の概要 Centrochelys

ケヅメリクガメ(Centrochelys sulcata)

危急 (VU)

【IUCN】絶滅の危険が増大している種

【 学名 】
Centrochelys sulcata (Miller, 1779)

基本情報

大きさ・重さ

甲長:70 cm前後 最大 83 cm、飼育下約 50 cm

参考文献

  • 大谷勉 2018 ケヅメリクガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 24.
  • 山田和久 2008 ケヅメリクガメ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:リクガメ. 誠文堂新光社. 14₋15.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

分布

アフリカ大陸のセネガルからエチオピアにかけて分布する。

参考文献

  • 大谷勉 2018 ケヅメリクガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 24.
  • 山田和久 2008 ケヅメリクガメ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:リクガメ. 誠文堂新光社. 14₋15.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

和名の解説

尾と後足の付け根の間に、蹴爪(ケヅメ)状に発達した大きな鱗をもつことに由来する。
そのため、「ケズメリクガメ」ではなく「ケヅメリクガメ」が正しい和名である。

参考文献

  • 山田和久 2008 ケヅメリクガメ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:リクガメ. 誠文堂新光社. 14₋15.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

分類学的位置付け

潜頸亜目 リクガメ科 リクガメ属

参考文献

  • 大谷勉 2018 ケヅメリクガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 24.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

形態

成体の形質

甲羅は比較的扁平で、前方の縁甲板がシャベル状に反りあがっている。背甲はドーム型の褐色で模様はない。腹甲前部の喉甲板は突出し、左右臀部に大きな鱗が蹴爪状に発達する。現地で穴を掘って生活しており、掘りやすいように甲羅は低くシャベル状にとがり、前足の大きく発達した鱗もシャベル状にとがっている。

参考文献

  • 大谷勉 2018 ケヅメリクガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 24.
  • 山田和久 2008 ケヅメリクガメ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:リクガメ. 誠文堂新光社. 14₋15.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

卵の形質

卵は固い卵殻で球形に近い。

参考文献

  • 大谷勉 2018 ケヅメリクガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 24.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

生態

生息環境

生息地は広く、主に砂漠周辺の荒地やサバンナである。

参考文献

  • 大谷勉 2018 ケヅメリクガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 24.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

食性

餌はイネ科の植物や多肉植物を主に食べ、水分も餌から摂取する。

参考文献

  • 越河暁洋 1996 ケヅメリクガメ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 194.
  • 大谷勉 2018 ケヅメリクガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 24.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

活動時間帯

活動は日の出後の数時間と、日没前後の数時間に集中する。

参考文献

  • 大谷勉 2018 ケヅメリクガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 24.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

産卵

秋から冬に主に産卵し、1シーズンに1~6回の産卵があり、1回の産卵数は平均15卵である。孵化日数は孵化温度に左右され、約85~170日である。

参考文献

  • 大谷勉 2018 ケヅメリクガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 24.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

特徴的な行動

日中の高温や夜間の低温を避けるため、他の動物の掘った穴を利用したり、自ら穴掘りを行うこともある。

参考文献

  • 大谷勉 2018 ケヅメリクガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 24.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

関連情報

飼育方法

本種はほかの種類よりもずば抜けて丈夫で飼育しやすい。そのためペットとして飼える大型のリクガメの中では人気が高く、最も普及している。

成長はとても早く、10 cmほどの幼体が4年ほどで 40 cmを超え、それ以降徐々に成長は遅くなるが、ヒョウモンガメのように成長が止まるということはない。

餌は葉野菜か野草中心で、果物や人工飼料は与えすぎないようにしたい。カルシウム不足になりやすいので、必ずカルシウム剤を添加する。

幼体時は低温に弱いので、ケージ内の温度を28~30℃くらいに設定したい。

参考文献

  • 山田和久 2008 ケヅメリクガメ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:リクガメ. 誠文堂新光社. 14₋15.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

その他

比較的丈夫な種であるが、販売されている個体の多くは人工繁殖個体の幼体である。そのため、複数販売されている場合はできるだけ大きな個体を選んだ方が無難である。温度管理をしっかりと行うことが飼育のポイントである。ゾウガメ類に次いで大型になる種であるため、室内飼育には不向きである。

参考文献

  • 大谷勉 2018 ケヅメリクガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 24.

最終更新日:2020-04-30 ハリリセンボン

種・分類一覧