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パフアダ―(Bitis arietans)の分類 Viperidae
パフアダ―(Bitis arietans)の概要 Bitis

パフアダ―(Bitis arietans)

【 学名 】
Bitis arietans Merrem, 1820

基本情報

大きさ・重さ

全長 1 m。最大で 1.9 mになる。

参考文献

  • 鳥羽通久 1996 パフアダー, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 134.

最終更新日:2020-06-11 ハリリセンボン

分布

イエメン、熱帯雨林や砂漠を除くアフリカ全域、アラビア半島南西部。

参考文献

  • 山田和久 2005 パフアダー, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 108.

最終更新日:2020-06-11 ハリリセンボン

分類学的位置付け

クサリヘビ科 クサリヘビ亜科(Viperonae)アフリカアダ―属(Bitis)

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 パフアダー, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 134.
  • 山田和久 2005 パフアダー, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 108.

最終更新日:2020-06-11 ハリリセンボン

人間との関係

体が大きく動きが緩慢なクサリヘビで、アフリカでのヘビ咬傷のかなりの数がこのヘビによるものである。

気性は攻撃的ではないが、カムフラージュが巧みすぎるため人間がその存在に気付かず踏んでしまうのである。

毒液は強力で、生産量が多い。大型個体の毒量は非常に多いため、本種に咬まれた直後から血清を打ち続けても助からなかった例があるほどである。

地方では、多くの人々がこのヘビによって命を落としているが、適切な治療が受けられれば一般に命を失うまでには至らない。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 パフアダー, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 134.
  • 山田和久 2005 パフアダー, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 108.

最終更新日:2020-06-11 ハリリセンボン

形態

成体の形質

体色の変異こそ大きいものの、幅の広い胴体と頭部、丸い形の吻、背に明るい縁取りのある暗色のV字型の斑紋をもつ。

吻端部は灰色、胴部は黄色または褐色で、頭部には眼の後方から顎の後部にかけて明色の線がはしる。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 パフアダー, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 134.

最終更新日:2020-06-11 ハリリセンボン

地理的変異

地理的分布域が広大にあるにも関わらず、パフアダ―の体色や斑紋には変異がほとんどない。

斑紋がもっとも派手なのは、南アメリカのケープ州地方を原産とする個体群で、雄には黄色と薄黒の鮮やかな模様がある。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 パフアダー, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 134.

最終更新日:2020-06-11 ハリリセンボン

生態

生息環境

草原、低木林、山腹、半砂漠に生息する。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 パフアダー, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 134.

最終更新日:2020-06-11 ハリリセンボン

食性

主に齧歯類、鳥などを捕食する。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 パフアダー, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 134.
  • 鳥羽通久 1996 パフアダー, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 134.

最終更新日:2020-06-11 ハリリセンボン

活動時間帯

夜行性

参考文献

  • 鳥羽通久 1996 パフアダー, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 134.

最終更新日:2020-06-11 ハリリセンボン

産卵

胎生で20~40頭、最高50頭の幼体を産む。(例外的に100頭。156頭産んだ記録もある)

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 パフアダー, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 134.
  • 鳥羽通久 1996 パフアダー, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 134.

最終更新日:2020-06-11 ハリリセンボン

特徴的な行動

胴体はどっしりとしているが、刺激されたり追いつめられたりするとさらに大きくなる。

空気を吸って体を膨らませ、その空気で低い大きな噴気音を発して威嚇する。長く引いた「シーッ」という音である。

参考文献

  • クリス・マティソン 2000 パフアダー, クリス・マティソン(著) ヘビ大図鑑. 緑書房. 134.

最終更新日:2020-06-11 ハリリセンボン

その他生態

大形の個体は重く、そのため一直線にしか移動できず、直進運動で大型のボアなどと同様にイモムシのように這う。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 パフアダー, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 177.

最終更新日:2020-06-11 ハリリセンボン

関連情報

飼育方法

丈夫で餌付きもよいが、太い体形に反してあまり大きな餌を与えると消化できず吐き戻すことがある。そのため、大きな餌は与えないようにする。

また夏場の高温と蒸れにも弱い面があるため、通気性の高いケージで温度が上がりすぎないようにする。

参考文献

  • 山田和久 2005 パフアダー, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド・ヘビ 世界のヘビ図鑑. 誠文堂新光社. 108.

最終更新日:2020-06-11 ハリリセンボン

種・分類一覧