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マツカサトカゲ(Tiliqua rugosa)の分類 Scincidae
マツカサトカゲ(Tiliqua rugosa)の概要 Tiliqua

マツカサトカゲ(Tiliqua rugosa)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Tiliqua rugosa (Gray, 1825)

基本情報

大きさ・重さ

全長:30~35 cm   

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 マツカサトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 86.
  • 松本通範 1996 マツカサトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 62.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

分布

オーストラリアの北部と沿岸域を除いた東部、内陸部を除いた南部に分布している。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 マツカサトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 86.
  • 松本通範 1996 マツカサトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 62.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

亜種・品種

・ニシマツカサトカゲ(Tiliqua rugosa rugosa)
・ヒガシマツカサトカゲ(Tiliqua rugosa asper)
・シャークベイマツカサトカゲ(Tiliqua rugosa palarra)
・ロトネスマツカサトカゲ(Tiliqua rugosa knowi)

参考文献

  • 海老沼剛 2007 アオジタトカゲとその近縁種, 海老沼剛(著) エクストラ・クリーパー No.2. 誠文堂新光社. 131, 147-153.

最終更新日:2020-11-23 ハリリセンボン

分類学的位置付け

スキンク科

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 マツカサトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 86.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

形態

成体の形質

細長い体をした赤褐色のトカゲで、四肢は短い。体鱗は大型で、それぞれの中央にはこぶ状の隆起があるため、Shingleback(小石だらけの背中の意)の英名がある。短く扁平な尾は先端が丸く、こぶ状の鱗で覆われている。舌は青い。様々な色彩型があり、亜種区分する見解もある。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 マツカサトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 86.
  • 松本通範 1996 マツカサトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 62.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

似ている種 (間違えやすい種)

近縁のアオジタトカゲ属(Tiliqua)は、本属に分類されることもある。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 マツカサトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 86.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

生態

生息環境

開けた草原から深い森林、荒れ地、林、砂漠、乾燥した低木林など、さまざまな場所に生息する。公園の緑地など、人間の生活地域でも良く見られる。

基本的には開けた場所を好むが、深い草地や藪地にもみられる。また反対に、砂漠や荒地などの乾燥地にも生息する。一説によると、本種の多様な色彩は、生まれ育った場所の周辺環境に起因するとも言われている。すなわち、赤砂の多い砂漠地帯に棲む個体は赤みが強く、草地や森林など、湿度のある環境に棲む個体は、黒や褐色が強いということである。

参考文献

  • 海老沼剛 2007 アオジタトカゲとその近縁種, 海老沼剛(著) エクストラ・クリーパー No.2. 誠文堂新光社. 131, 147-153.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 マツカサトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 86.
  • 松本通範 1996 マツカサトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 62.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

食性

雑食性で、餌は昆虫・節足動物・陸棲巻き貝・動物の死骸・花・果実などである。

参考文献

  • 海老沼剛 2012 マツカサトカゲ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 142.
  • 松本通範 1996 マツカサトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 62.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

活動時間帯

地上棲で昼行性である。

参考文献

  • 松本通範 1996 マツカサトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 62.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

生殖行動

温度や湿度の変化による発情のきっかけがあり、雄が雌の首筋から肩あたりを咬み、動けなくした状態で交尾が行われる。うまく受精すれば雌は妊娠し、徐々に腹部が膨らんでくるのが分かる。

良好な雌雄が揃った場合でも、容易に繁殖に至らない。ペアとなる雌雄の相性が殊の外重要で、相性が合わなければ、まず相手に対して発情の行動すら見せないことが多々ある。

野生下では、一度番った相手と毎年交尾・繁殖をし続けるという特徴がある。

参考文献

  • 海老沼剛 2007 アオジタトカゲとその近縁種, 海老沼剛(著) エクストラ・クリーパー No.2. 誠文堂新光社. 131, 147-153.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

産卵

胎生で、春に体の半分ほどの大きさの仔を1~2頭、まれに3頭産む。

飼育下では、妊娠期間の雌に十分に栄養を摂らせ、幼体に十分な栄養が行き渡るようにする。妊娠した雌は雄とは別に飼育し、出産した際の雄の幼体の捕食を防ぐ。

幼体は胎盤に包まれた状態で生まれてくる。胎盤は取り去ってしまわず、幼体が食べるのを待つことが必要である。胎盤は生まれたての幼体の重要な初期飼料である。

参考文献

  • 海老沼剛 2007 アオジタトカゲとその近縁種, 海老沼剛(著) エクストラ・クリーパー No.2. 誠文堂新光社. 131, 147-153.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 マツカサトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 86.
  • 松本通範 1996 マツカサトカゲ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 62.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

その他生態

飢えに強く、太い尾に養分を蓄えることができる。

参考文献

  • 海老沼剛 2012 マツカサトカゲ, 海老沼剛(著) 世界の爬虫類ビジュアル図鑑. 誠文堂新光社. 142.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

関連情報

その他

動作がにぶいため、特に道路を横断する際に危険にさらされ、交通事故によって多くの個体が死亡している。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 マツカサトカゲ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 86.

最終更新日:2020-04-28 ハリリセンボン

種・分類一覧