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ヒョウモンガメ(Stigmochelys pardalis)の分類 Testudinidae
ヒョウモンガメ(Stigmochelys pardalis)の概要 Stigmochelys

ヒョウモンガメ(Stigmochelys pardalis)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Stigmochelys pardalis (Bell, 1828)

基本情報

大きさ・重さ

甲長:45~72 cm 飼育下約 40 cm、最大 72 cm

体重は 20~30 kgに達することがある。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒョウモンガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 54.
  • 山田和久 2008 ヒョウモンガメ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:リクガメ. 誠文堂新光社. 10₋11.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

分布

エチオピア、スーダン南部以南のアフリカ大陸東部および南部に分布する。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒョウモンガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 54.
  • 山田和久 2008 ヒョウモンガメ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:リクガメ. 誠文堂新光社. 10₋11.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

和名の解説

「豹紋」の名の通り、甲羅の模様がヒョウ柄に見えるところが和名の由来となっている。

参考文献

  • 山田和久 2008 ヒョウモンガメ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:リクガメ. 誠文堂新光社. 10₋11.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

亜種・品種

以下2亜種に分けられる。

・バブコックヒョウモン(G. p. babcocki)
・ナミビアヒョウモン(G. p. pardalis)

参考文献

  • 山田和久 2008 ヒョウモンガメ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:リクガメ. 誠文堂新光社. 10₋11.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

形態

成体の形質

項甲板がなく、胸甲板が極めて短い点でケヅメリクガメに似ているが、背甲に明瞭な斑紋があることや額の鱗が小さい点で区別できる。

白色ないしクリーム色の高く盛り上がったドーム状の甲羅には、黒色の細かい斑紋が入っている。斑紋がとても多い個体から、ほとんど入らず真っ白な個体まで柄の入り方もさまざまである。

参考文献

  • 越河暁洋 1996 ヒョウモンガメ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 194.
  • 山田和久 2008 ヒョウモンガメ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:リクガメ. 誠文堂新光社. 10₋11.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

幼生の形質

幼体の各甲板には黄色地に黒い縁取りがあり、とりわけよく目立つ。なかでも背面の13個の大型甲板にはそれぞれ中央に黒い斑紋もある。この中央の黒斑は成長に伴って四散する。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒョウモンガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 54.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

卵の形質

卵は長楕円形(球形に近い場合もある)

参考文献

  • 大谷勉 2018 ヒョウモンガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 31.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

似ている種 (間違えやすい種)

テントヤブガメ(Psammobates tentorius)

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒョウモンガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 54.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

生態

生息環境

海岸線から標高 3,000 mのなだらかな高地にまで生息している。主に比較的開けている、草原や灌木地、サバンナや周辺の森林に広く生息する。

参考文献

  • 越河暁洋 1996 ヒョウモンガメ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 194.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒョウモンガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 54.
  • 大谷勉 2018 ヒョウモンガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 31.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

食性

イネ科の植物や低草類、果実を食べる。本来草食性であるが、卵殻用のカルシウム摂取のため骨をかじったり、ハイエナの糞を食べることが報告されている。

参考文献

  • 越河暁洋 1996 ヒョウモンガメ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 194.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒョウモンガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 54.
  • 大谷勉 2018 ヒョウモンガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 31.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

活動時間帯

昼行性

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヒョウモンガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 54.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

生殖行動

比較的広い縄張りをもち、特に繁殖期には雄同士の戦いがみられる。

参考文献

  • 越河暁洋 1996 ヒョウモンガメ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 194.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

産卵

夏季に3~6回、一度に6~15個(まれに30個)の球形の卵を産む。孵化日数は生息地や気象条件に左右され、4ヵ月から~1年以上かかる場合があり、子ガメが地表に出てくるのに半年以上かかることもある。

参考文献

  • 越河暁洋 1996 ヒョウモンガメ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 194.
  • 大谷勉 2018 ヒョウモンガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 31.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

関連情報

飼育方法

比較的乾燥している地域に生息しているため、多湿には弱い。そのため、多湿な季節はことさらケージが蒸れないように注意する。

また本種、特に幼体は低温に弱いため、ケージ内の温度が28℃~30℃くらいになるように調節する。草食傾向が強いため、餌は葉野菜か野草を中心に与え、果物や人工飼料は与えすぎないように心がけたい。

参考文献

  • 山田和久 2008 ヒョウモンガメ, 山田和久(著) 爬虫・両生類ビジュアルガイド:リクガメ. 誠文堂新光社. 10₋11.

最終更新日:2020-10-09 ハリリセンボン

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