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ヌマヨコクビガメ(Pelomedusa subrufa)の分類 Pelomedusidae
ヌマヨコクビガメ(Pelomedusa subrufa)の概要 Pelomedusa

ヌマヨコクビガメ(Pelomedusa subrufa)

【 学名 】
Pelomedusa subrufa (Bonnaterre, 1789)

基本情報

大きさ・重さ

甲長:20 cm前後(最大甲長 32.5 cm)

参考文献

  • 大谷勉 2018 ヌマヨコクビガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 60₋61.

最終更新日:2020-07-02 ハリリセンボン

分布

サハラ砂漠以南のアフリカ大陸全域とマダガスカル、アラビア半島南端に分布する。

参考文献

  • 大谷勉 2018 ヌマヨコクビガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 60₋61.

最終更新日:2020-07-02 ハリリセンボン

亜種・品種

・アフリカヌマヨコクビガメ(P. s. subrufa)
・クロヌマヨコクビガメ(P. s. nigra)
・オリーブヌマヨコクビガメ(P. s. olivacea)

参考文献

  • 大谷勉 2018 ヌマヨコクビガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 60₋61.

最終更新日:2020-07-02 ハリリセンボン

別名・方言名

一名 Marsh Terrapin(沼のカメの意)とも呼ばれる。

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヌマヨコクビガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 44.

最終更新日:2020-07-02 ハリリセンボン

分類学的位置付け

曲頸亜目(Pleurodira)ヨコクビガメ科(Podocnemididae)アフリカヨコクビガメ亜科(Pelomedusinae)ヌマヨコクビガメ属(Dipsochelys)

参考文献

  • 大谷勉 2018 ヌマヨコクビガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 60₋61.

最終更新日:2020-07-02 ハリリセンボン

形態

成体の形質

背面はおおむね茶緑色ないし褐色で、各甲板は黒色に縁取られることもある。顎の下には一対の小さな結節があり、背甲の側面には臭腺がある。

頭部や背甲は扁平で、腹甲に蝶番を持たないこと、後趾の爪が5本であること、胸甲板と腹甲板が橋を形成していることから、ほかのハコヨコクビガメ属の他種と区別できる。

参考文献

  • 越河暁洋 1996 ヌマヨコクビガメ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 168.
  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヌマヨコクビガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 44.
  • 大谷勉 2018 ヌマヨコクビガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 60₋61.

最終更新日:2020-07-02 ハリリセンボン

卵の形質

白色で弾力のある卵で、ほぼ球形をしている。

参考文献

  • 大谷勉 2018 ヌマヨコクビガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 60₋61.

最終更新日:2020-07-02 ハリリセンボン

似ている種 (間違えやすい種)

ヨコクビハコガメ類(Pelusios 属)

参考文献

  • マーク・オシー, ティム・ハリデイ 2001 ヌマヨコクビガメ, マーク・オシー、ティム・ハリデイ(著) 太田英利(監修) 爬虫類と両生類の写真図鑑. 日本ヴォーグ社. 44.

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生態

生息環境

比較的開けた平野の湖沼や河川、降雨によってできる一時的な水たまりにも生息する。

参考文献

  • 越河暁洋 1996 ヌマヨコクビガメ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 168.

最終更新日:2020-07-02 ハリリセンボン

食性

肉食傾向が強く、両生類、魚類、甲殻類、貝類などや死肉も食べるほか、植物質も食べる。また水に落ちた果実も食べることもある。

ほかにも、水を飲みにくるハトなどを水中に引き込んで食べることもある。

参考文献

  • 大谷勉 2018 ヌマヨコクビガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 60₋61.

最終更新日:2020-07-02 ハリリセンボン

生殖行動

春から夏にかけて交尾する。

参考文献

  • 大谷勉 2018 ヌマヨコクビガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 60₋61.

最終更新日:2020-07-02 ハリリセンボン

産卵

産卵は年1回。晩春から初夏にかけて、一度に10~30(最大40卵を超える)卵を水辺に掘った穴に産む。卵は80日前後で孵化する。

参考文献

  • 越河暁洋 1996 ヌマヨコクビガメ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 168.
  • 大谷勉 2018 ヌマヨコクビガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 60₋61.

最終更新日:2020-07-02 ハリリセンボン

特徴的な行動

捕まると腹側の臭腺から臭いの強い液を出すことがある。

参考文献

  • 越河暁洋 1996 ヌマヨコクビガメ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 168.

最終更新日:2020-07-02 ハリリセンボン

その他生態

乾季に干上がる水場では泥中で休眠し、比較的低温にも強い。南アフリカでは、冬季に冬眠するという。

参考文献

  • 越河暁洋 1996 ヌマヨコクビガメ, 長坂拓也、松本通範、富田京一、越河暁洋、池田純(著) 千石正一(監修) 長坂拓也(編) 爬虫類・両生類800種図鑑. ピーシーズ. 168.
  • 大谷勉 2018 ヌマヨコクビガメ, 大谷勉(著) 川添宣広(編) 世界のカメ類. 文一総合出版. 60₋61.

最終更新日:2020-07-02 ハリリセンボン

種・分類一覧