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- ズグロカモメ(Chroicocephalus saundersi)について

ズグロカモメ(Chroicocephalus saundersi)
- 【 学名 】
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Chroicocephalus saundersi Swinhoe, 1871
基本情報
- 大きさ・重さ
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・嘴峰:25~28 mm
・翼長:271~298 mm
・跗蹠:37~43 mm
・尾長:99~112 mm
・体重:170~220 g
参考文献
- 清棲幸保 1954 ズグロカモメ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅲ. 講談社. 825-826.
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ
- 分布
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旧北区分布型。ユーラシア大陸の中緯度地方頭部の中国北東部からバイカル東部、ウスリーにかけて繁殖し、冬は中国東部の沿岸から海域まで南下してすごす。
日本には北海道沖縄県までの沿岸各地に冬鳥として少数が現れ、九州の博多湾、有明海ならびに沖縄県には比較的よく渡来し、毎年見られる。
参考文献
- 中村登流 1995 ズグロカモメ, 中村雅彦、中村登流(著) 原色日本野鳥生態図鑑:水鳥編. 保育社. 187.
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ
- 分類学的位置付け
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チドリ目 カモメ科
参考文献
- 吉井正 2005 ズグロカモメ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 286.
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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【雄雌夏羽】
頭上・上頸は黒色、眼の下には白色の小斑がある。
背・肩羽・腰は極く淡い青灰色、下頸・胸・腹・脇・上尾筒・下尾筒は純白色である。
下雨覆、腋羽は白色。初列風切の第2羽は白色で、外弁の基半部には黒色の極く細い縁があり、内弁の先端近くにある以外の羽縁は黒色である。
第2羽以上の羽は白色で、内弁または場以外弁にわたり先端近く黒色の横帯があり、それから引き続いて黒色の縁があるが、基部ほどその幅が広い。
内側の初列風切および次列風切、三列風切は淡灰色で、羽端には白色の縁がある。
大、中、小雨覆は極めて淡い青灰色、初列雨覆・小翼羽は淡青灰色である。
尾は白色である。嘴色は黒色、虹彩は褐色、脚色は赤色。
【冬羽】
頭部は白色で、後頭には暗灰色の斑があり、眼の前と耳羽の後端には石盤色の斑がある。
参考文献
- 清棲幸保 1954 ズグロカモメ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅲ. 講談社. 825-826.
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ
- 幼鳥の形質
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体の上面は褐色で、各羽には淡色の縁がある。
初列風切の第2~4羽の外弁には黒色の縁があり、内弁には黒色の成鳥より幅の広い縁がある。
第3羽以下の羽の先端には黒褐色の斑がある。尾の先端には褐色の横帯がある。
参考文献
- 清棲幸保 1954 ズグロカモメ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅲ. 講談社. 825-826.
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ
生態
- 生息環境
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冬季は海岸、河口に棲み、夏季は主として湖沼に生活する。
参考文献
- 清棲幸保 1954 ズグロカモメ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅲ. 講談社. 825-826.
最終更新日:2020-05-29 キノボリトカゲ