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モモイロインコ(Eolophus roseicapilla)の分類 インコ科(Psittacidae)
モモイロインコ(Eolophus roseicapilla)の概要 Eolophus

モモイロインコ(Eolophus roseicapilla)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Eolophus roseicapilla (Vieillot, 1817)

基本情報

大きさ・重さ

・全長:35~36 cm

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最終更新日:2020-06-16 キノボリトカゲ

分布

オーストラリアのほぼ全域とタスマニア島に分布し、標高 1200 m以下の草原や林など開けた場所に生息。

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最終更新日:2020-06-16 キノボリトカゲ

生息状況

全バタンインコ類のなかで、最も普通に見られる鳥である。

ヨーロッパからの植民により恩恵を受けた数少ない種のひとつで、森林の開墾、農作物の栽培、水源の確保などに呼応するように、生息地と生息数を増やしてきた。

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和名の解説

英名の Galah はニューサウスウェールズ州北西部のアボリジニ語での呼び名に由来するとされる。

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別名・方言名

モモイロオウム

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分類学的位置付け

オウム目 オウム科

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人間との関係

人によくなれるため、飼い鳥として日本にも輸入された。(吉井, 2005)

穀物を食べるため、オーストラリアの農家にとっては害鳥である。(Perrins, 1996, 164)

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形態

成鳥の形質

上面は灰色。顔から腹・下雨覆は淡黄色。頭は淡い桃色で小さな冠羽がある。嘴と足は灰色。

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幼鳥の形質

虹彩は黒。頭の模様が不明瞭で、胸や腹に灰色の羽が混じる。

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生態

生息環境

乾燥した環境の疎林、草原など。畑、牧場、市街地などにも分布を拡大している。生息に適した環境では数百羽の群れが見られる。

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食性

草の種、果実、若葉や昆虫に加えて穀物も食べる。

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ライフサイクル

つがいは一生そいとげ、巣穴を外敵から守る。抱卵と子育ては雌雄が協力して行う。

巣立ったばかりの雛は、保育園さながらに樹上に100羽ほども集まって、親鳥が食物をくわえて戻ってくるのを首を長くして待つ。

6~8週間もすれば雛も自分で採食できるようになり、親鳥は換羽のため姿を消す。

幼鳥は、最初の2~3年は繁殖しないもの同士で大きな群れをつくって、あちこちを放浪する。

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鳴き声

金属的な高音の独特な金切り声をもつほかに、警戒するとやかましい甲高い声を上げる。

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産卵

巣は普通垂直な木のうろにつくられるが、崖の穴を利用することもある。産卵数は2~6個。

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その他生態

英名の Galah はアボリジニーの呼び名であるが、いまのオーストラリアでは「愚か者」や「大ばか者」の意味である。

この種のふざけているような行動から生まれたのであろう。

例えば、枝や電線から1本足で逆さにぶら下がったり、群れでは争うか向き合って金切り声をあげたりすることがよくある。

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種・分類一覧