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- コイカル(Eophona migratoria)について

コイカル(Eophona migratoria)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Eophona migratoria Hartert, 1903
基本情報
- 大きさ・重さ
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・嘴峰:17~21 mm
・翼長:94~102 mm
・跗蹠:20~22.5 mm
・尾長:72~75 mm
・卵:長径 22~27.5 mm × 短径 16~17.5 mm
参考文献
- 清棲幸保 1955 コイカル, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 47-48.
最終更新日:2020-06-01 キノボリトカゲ
- 分布
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旧北区。中国の揚子江流域と東北部から朝鮮半島、ウスリーで繁殖し、冬は中国南部などに渡って越冬する。
日本には主に冬鳥として本州、四国、九州などに渡来するが、局地的に出現し、数は少ない。
参考文献
- 中村雅彦 1995 コイカル, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. 117.
最終更新日:2020-06-01 キノボリトカゲ
- 分類学的位置付け
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スズメ目 アトリ科
参考文献
- 吉井正 2005 コイカル, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 209.
最終更新日:2020-06-01 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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【雄】
頭部は藍光沢のある黒色、頸、背、胸、腰は灰褐色である。
肩羽は黄味を帯びた灰褐色、上尾筒は灰色で、先端の部分は藍光沢のある黒色である。
腹、下尾筒は白色、脇は狐色である。翼は藍光沢のある黒色で、初列風切の外側の4対は先端に 20 mm位の幅の白色斑があり、内側の風切羽では先端だけが幅狭く白色である。
次列風切は先端に 5 ㎜くらいの幅の白色の縁があり、三列風切、大雨覆の先端は幅狭く白色である。
下雨覆は黒色で、最長のものは先端に白色の縁がある。腋羽は灰褐色。尾は藍光沢のある黒色である。
嘴色は秋季は黄色、春季は黄色で、先端と嘴縁とは黒色、虹彩は褐色、脚色は黄味を帯びた肉色、脛羽は灰褐色。
【雌】
頭部は灰褐色で、上尾筒も灰褐色である。脇は淡い赤錆色、下尾筒は灰白色、初列風切の白色縁の幅は雄よりも狭い。
尾は中央の1対は灰色である。ほかは雄と同じ。
参考文献
- 清棲幸保 1955 コイカル, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 47-48.
最終更新日:2020-06-01 キノボリトカゲ
- 卵の形質
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卵はクリーム色を帯びた淡青色、または淡青色の地に紫黒色と黄灰色、または淡黄色との粗大な斑紋と斑点とが散在し、斑紋や斑点は主に鈍端の方にあるのが常である。
参考文献
- 清棲幸保 1955 コイカル, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 47-48.
最終更新日:2020-06-01 キノボリトカゲ
生態
- 生息環境
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夏季繁殖地では主として落葉濶葉樹林に生息するが、冬季は農耕地付近や村落付近の樹林に生息する。
参考文献
- 清棲幸保 1955 コイカル, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 47-48.
最終更新日:2020-06-01 キノボリトカゲ
- 食性
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主として植物質を摂り、特に植物の種子を好んで食物とする。
参考文献
- 清棲幸保 1955 コイカル, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 47-48.
最終更新日:2020-06-01 キノボリトカゲ
- 鳴き声
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イカルに酷似した声でキーコ、キー、ココココと囀り、繁殖期だけでなく冬季の暖かい日にも囀ることがある。
参考文献
- 清棲幸保 1955 コイカル, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 47-48.
最終更新日:2020-06-01 キノボリトカゲ
- 特徴的な行動
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繁殖期には雄雌で生活し、それ以外の時には群れることが多い。
多くは樹梢で餌を漁り、時には小群で林間の地上に降りて、両脚を揃えて跳ね歩きつつ落ちている樹木の種子を啄むこともある。
人を見ると一斉に飛び立って、樹梢に止まるのが常である。飛翔時には波形の弧を描いて飛翔する。
参考文献
- 清棲幸保 1955 コイカル, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 47-48.
最終更新日:2020-06-01 キノボリトカゲ