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モリフクロウ(Strix aluco)の分類 フクロウ科(Strigidae)
モリフクロウ(Strix aluco)の概要 フクロウ属(Strix)

モリフクロウ(Strix aluco)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Strix aluco Linnaeus, 1758

基本情報

大きさ・重さ

・成鳥全長:37~43 ㎝
・成鳥翼開長:81~96 ㎝

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最終更新日:2020-06-15 キノボリトカゲ

分布

ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアの一部、中国、朝鮮、台湾

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最終更新日:2020-06-15 キノボリトカゲ

生息状況

ヨーロッパやアジア、北アフリカに広く生息し、フクロウ類では世界でもっともよく知られた1種である。

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亜種・品種

10~15の亜種が認められ、ほとんどの地域で赤褐色と灰色の2系統が目につく。西ヨーロッパ(特にイギリス)の亜種 S. a. sylvatica では赤褐色型が普通だが、北および東ヨーロッパの亜種 S. a. aluco では灰色型のほうが一般的である。

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分類学的位置付け

フクロウ目 フクロウ科

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人間との関係

食物は主に小型の哺乳類だが、適応力に優れ、小さな鳥など別の獲物を容易に切り替えることができる。

このように融通がきくおかげで広範囲に分布し、村や町や大都市にもコロニーをつくることができる。

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形態

成鳥の形質

背は褐色で暗色縦斑、肩・翼に白斑をもつ。下面は淡黄色に暗褐色の縦斑・横斑がある。

灰色みの強い型もいる。淡褐色・褐色の顔に黒い眼で、羽角はない。

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幼鳥の形質

頭部は青白さを帯び、顔面の模様も不完全である。

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生態

生息環境

森林、木がある牧場地帯で繁殖し、広葉樹の古木を好む(とくにブナの古木は大きなウロを形成するため好まれる)。

その習性的にヒトの活動する庭や街の近くで見かける。建物は止まり木となり、狩る対象のげっ歯類が生息しているからだろう。

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食性

森林に生息するものは主にネズミを、水辺のものは魚も捕え、市街地ではイエスズメやホシムクドリを主に捕食するなど、さまざまな環境に適応して生活する。

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ライフサイクル

穴を主なすみかとし、たいていは木のうろに潜む。ほかのフクロウ類と同じく、繁殖期には雛が十分大きくなるまでは雌は一緒に巣に留まり、雄が家族のために狩りをする。

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活動時間帯

夜行性ゆえにめったに観察できない。

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鳴き声

長く震えるような声は、なわばりを主張したり、求愛中相手に自分の存在を印象付けたりするために用いられる。

雄の鳴き声は雌よりわずかに低音で、区切りがはっきりしている。つがいの絆を強めるためにデュエットで歌うこともある。

しかし普通は、雌は雄にこたえて<ケウィック(kewick)>と鳴き、その変形が相手を求める際の呼び声として雌雄いずれによっても使われる。

つがいが鳴き交わす声はよく<ツー、ウィット、ツー、ウー(tu-whit, tu-woo)>のように表され、1羽の鳥の鳴き声と聞き間違えられる。

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産卵

木のウロなどに営巣し、巣を失った場合は巣箱にたやすく順応する。

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特徴的な行動

夜のハンターで、枝から急降下してネズミ類やカエルなどを地面で捕るか、ねぐらにいるか抱卵している小鳥を捕まえる。飛翔は静かで力強く、直線的である。

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その他生態

かなり土着性が強く、数 km以上移動することは稀である。

若鳥のときはかなり攻撃的であり、飛ぶことも、巣を離れることもほぼできないが、その分巣の侵入者には激しく攻撃する。

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種・分類一覧