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アカマシコ(Carpodacus erythrinus)の分類 アトリ科(Fringillidae)
アカマシコ(Carpodacus erythrinus)の概要 オオマシコ属(Carpodacus)

アカマシコ(Carpodacus erythrinus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Carpodacus erythrinus (Pallas, 1770)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:10~11.6 mm
・翼長:76~89 mm
・跗蹠:17.5~19.6 mm
・尾長:52~63 mm
・体重:19~33 g
・卵:長径 18~22.2 mm × 短径 13.3~15.5 mm 平均長径 20 mm × 短径 14.2 mm

参考文献

  • 清棲幸保 1955 アカマシコ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 63-64.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

分布

旧北区。スウェーデン、フィンランドからカムチャッカ半島、東部シベリアなどユーラシア大陸の寒帯・亜寒帯の針葉樹林で繁殖し、冬は南下するが、日本は渡りのコースからはずれている。

日本には冬鳥として渡来するが、数はオオマシコよりずっと少なく、滅多に見られない。

対馬、舳倉島、京都府、栃木県、新潟県、八丈島などで記録がある。

参考文献

  • 中村雅彦 1995 アカマシコ, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. 120.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

スズメ目 アトリ科

参考文献

  • 吉井正 2005 アカマシコ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 26.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雄】
額・頭上・後頭・後頸・眼先・耳羽は鮮紅色であるが、羽換したときには各羽に褐色の細い縁がある。腮・喉・頬は薔薇色である。

翕・肩羽は紅色を帯びた褐色で、各羽にはオリーヴ褐色の縁がある。

背・腰・上尾筒・上胸は薔薇色、下胸・腹・脇・下尾筒は薔薇色を多少帯びた白色で、薔薇色は下方ほど淡く、脇には褐色の斑がある。

夏季は背は暗褐色である。風切羽は暗褐色で、汚薔薇色の縁がある。

大、中雨覆は暗褐色で、羽端には褐色を帯びた淡薔薇色の幅の広い縁がある。

小雨覆・初列雨覆・小翼羽は暗褐色である。尾は暗褐色で、汚薔薇色の縁がある。

嘴色は褐色を帯びた角色、虹彩は褐色、脚色は褐色。

【雌】
体の上面はオリーヴ褐色で、各羽には暗色の軸斑がある。腰と上尾筒はオリーヴ灰褐色である。

体の下面は褐白色で、上胸には暗褐色の軸斑があり、下胸と脇には褐色の軸斑があり、羽換したときにはオリーヴ褐色が強く、夏季は体の上面は褐色勝ちで、体の下面は白色に近い色である。

雨覆羽はオリーヴ褐色で、各羽には暗色の軸斑があり、中雨覆の各羽端には褐白色の縁がある。

風切羽と尾は土褐色で、オリーヴ緑色の縁がある。

参考文献

  • 清棲幸保 1955 アカマシコ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 63-64.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

【幼鳥】
雌成鳥に酷似するが、背面暗色で背と腰にも暗色斑紋がある。喉・胸・腹側の縦斑は多くかつ顕著で、雨覆の先端は黄色を帯びている。

【第1回冬羽】
幼鳥は秋季に初列雨覆・大雨覆・風切・尾羽以外を換羽し、雌成鳥と見分けがつきにくい羽衣となる。

しかし、この際の雌幼鳥は、雌成鳥よりも縦斑が多い。

【第2回冬羽】
幼鳥は第2年の秋季に、風切と尾羽を含む全身を換羽し、第2回冬羽となる。

この羽衣で雄の大部分が洋紅色のある羽衣となる。しかし雄成鳥のように鮮やかな洋紅色ではない。

背面の大部分は褐色で、下面の薔薇色部も多少バフ色を帯びている。喉・胸にはやや褐色を混じている。

個体によっては紅色にならないものもがあるが、翼と尾の羽縁には必ず洋紅色がある。

【第3回冬羽】
第3年秋季再び全身の換羽をして第3回冬羽となる。この羽衣は雄雌とも成鳥冬羽と全く同様である。

参考文献

  • 山階芳麿 1980 アカマシコ, 山階芳麿(著) 日本の鳥類と其生態Ⅰ. 出版科学総合研究所. 133-135.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は濃青色の地にチョコレート黒色のやや粗大な斑点と線とが少量散在し、鈍端には灰鼠色の同様の斑点と線とが多少散在する。

参考文献

  • 清棲幸保 1955 アカマシコ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 63-64.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

生態

生息環境

夏季繁殖地では湿地近くにある樺などの林に生息し、特に下草の繁茂した林を好み、河原の灌木林にも生息する。冬季は平地の農耕地に生息する。

参考文献

  • 清棲幸保 1955 アカマシコ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 63-64.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

食性

主として植物質を摂り、雑草類の種子、ハルニレなどの樹木の種子、灌木の芽や実などを好み、笹の種子なども好んで食物とする。

動物質では昆虫類の鞘翅目などを啄む。

参考文献

  • 清棲幸保 1955 アカマシコ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 63-64.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

ライフサイクル

産卵期は5月下旬から7月頃まで。

カムチャッカの繁殖例では、主にスイカズラ、ハマナス、ナナカマドなどの灌木に営巣し、巣は椀形で、地上から 0.25~0.9 m(平均, 0.64m)の高さにつくる(Lobkow, 1989)。

1巣卵数は4~5個で、平均4.4個、抱卵日数は14日、年に2回繫殖する個体もいる(Lobkow, 1989)。

参考文献

  • 清棲幸保 1955 アカマシコ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 63-64.
  • 中村雅彦 1995 アカマシコ, 中村登流、中村雅彦(著) 原色日本野鳥生態図鑑:陸鳥編. 保育社. 120.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

鳴き声

カナリアの声に似たピィ―、ピィ―と言う声で地啼きし、繁殖期には喬木や灌木の見通しのよい頂にとまって、ピチ、ピチ、ピチョ、ピチョ、ピー。ピッチョ、チー、ピッチョ、ピチーと高い声で囀り続ける。

冬季はほとんど啼かない。

参考文献

  • 清棲幸保 1955 アカマシコ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 63-64.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

特徴的な行動

冬季は小群または大群でいることが多く、主として樹上生活をし、林間の下草中や灌木林中の地上を両脚を揃えて跳ね歩きつつ、雑草の種子を餌として漁り、驚くと一斉に飛び立って樹上にとまるのが常である。

特に夏季は樹上生活を主とし、喬木の梢や灌木の枝間を嘴を利用してあちこちと巧に枝移りしつつ木の実を漁っていることが多く、地上に降りることは稀である。

飛翔時には鶸類に似た波形の飛翔をする。

参考文献

  • 清棲幸保 1955 アカマシコ, 清棲幸保(著) 日本鳥類大図鑑Ⅰ. 講談社. 63-64.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

その他生態

飼養すると換羽のときに紅色を失い、紅色部は黄色となる。暑さに弱い。

参考文献

  • 山階芳麿 1980 アカマシコ, 山階芳麿(著) 日本の鳥類と其生態Ⅰ. 出版科学総合研究所. 133-135.

最終更新日:2020-05-27 キノボリトカゲ

種・分類一覧