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ヤマヒバリ(Prunella montanella)の分類 イワヒバリ科(Prunellidae)
ヤマヒバリ(Prunella montanella)の概要 カヤクグリ属(Prunella)

ヤマヒバリ(Prunella montanella)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Prunella montanella (Pallas, 1776)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:10-12 mm
・翼長:65-78 mm
・跗蹠:18-21 mm
・尾長:52-71 mm
・卵:長径 17-20.6 mm × 短径 12.6-14.4 mm 平均長径 18.5 mm × 短径 13.7 mm位

参考文献

最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

分布

旧北区。ウラル山脈以東のシベリア北部に生息し、6~7月に亜北極地帯の高山帯、ツンドラ地帯の渓谷や川岸の矮性低木林で繁殖する(Cramp & Simmons, 1988)。

冬は中国北部や朝鮮半島まで南下し、ふつうに見られる。日本にはまれな冬鳥として11月から翌年の3月ごろに渡来するが、数は少ない。

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学名の解説

種小名は山の小さなものという意味。

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別名・方言名

小鳥商のなかではミヤママツムシと呼ばれることがある。

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分類学的位置付け

スズメ目 イワヒバリ科

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形態

成鳥の形質

【雌雄同色】
額・頭上・後頭の中央は暗褐色で、その両側に沿っては黒褐色である。

眼の上には黄土色の幅の広い眉斑があり、眼先・眼の下・耳羽は黒褐色で、過眼線をなしている。

頬・腮・喉は黄土色である。後頸は灰色を帯びた赤褐色、頸側は灰鼠色である。

背・肩羽は栗色で、各羽には暗褐色の軸斑があり、羽縁は黄味を帯びた赤錆色かまたは灰色である。

胸は黄土色で、各羽の基部は半円形に暗褐色である。この暗褐色の部分は羽の所々から現れている。

胸側は栗色、腹は淡黄土色で、下腹の中央は白色に近い。脇は黄土色で、褐色の縦斑がある。

腰・上尾筒は灰褐色、下尾筒は淡黄土色で、暗褐色の軸斑がある。

風切羽は暗褐色で、初列風切、次列風切の外弁と羽端には赤褐色の細い縁がある。

三列風切には赤褐色の羽縁があり、羽端には小白斑がある。大雨覆は三列風切と同様である。

中雨覆は暗褐色で羽端には小白斑があり、小雨覆は赤褐色を帯びた灰褐色である。

初列雨覆、小翼羽は暗褐色で、赤褐色の外縁がある。下雨覆、腋羽は灰白色。尾は灰褐色で淡色の羽縁がある。

嘴色は黒褐色、虹彩は黄褐色、脚色は肉色、脛羽は暗褐色。

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最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

上面は土褐色、背と肩との羽毛の中央には大きな暗褐色斑がある。

眉斑は汚白色で、褐色斑が混じっている。頭側は鈍い褐色で、耳羽の中央は多少赭色を帯びている。

下面は汚イサベル黄色で、下喉と胸には大なる三角形の褐色斑があり、喉の両側には小さな三角形の褐色斑がある。

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卵の形質

卵は光沢のある緑青色で、斑紋を欠く。

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生態

生息環境

本邦では旅鳥として各地で獲られた記録があるが、極めて稀である。

冬季韓国には普通に生息し、森林限界付近や山間の灌木林、渓谷の小川畔などに生息する。

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食性

植物質では禾本科のノビエ、ヌカボ、キビなどを好んで食物とする。夏季には昆虫類も食物とする。

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鳴き声

短くて優美な声で囀り、地啼きは低く口笛のような声である。

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特徴的な行動

カヤクグリの習性に類似し、その動作も同様である。単独または雄雌で生活し、灌木の間をわたり歩いたり、両脚を揃えて地上をとび跳ねたりして餌を漁る。

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種・分類一覧