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コミミズク(Asio flammeus)の分類 フクロウ科(Strigidae)
コミミズク(Asio flammeus)の概要 トラフズク属(Asio)

コミミズク(Asio flammeus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Asio flammeus (Pontoppidan, 1763)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:15~17 mm
・全嘴峰:28~29 mm
・翼長:293~316 mm  
・跗蹠:40~44 mm
・尾長:140~160 mm
・体重:雄 240~345 g 雌 330~390 g 
・卵:長径 37.4~44.6 mm×短径 29.6~33.5 mm 平均長径 40.1 mm×短径 31.7 mm

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最終更新日:2020-06-16 キノボリトカゲ

分布

全北区、東洋区、エチオピア区、新熱帯区。北半球の寒帯・亜寒帯で繁殖し、冬は主に温帯に渡って越冬する。

本種はフクロウ類のなかでは最も広い繁殖分布域をもち、オーストラリア大陸を除く世界に分布する。

日本には冬鳥としてほぼ全国的に渡来するが、数はあまり多くない。

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亜種・品種

ガラパゴスの亜種 A. f. galapagoensis

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分類学的位置付け

フクロウ目 フクロウ科

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形態

成鳥の形質

雄雌同色。額、頭上、後頭、後頸は赤錆色を帯びた黄色で、各羽には黒褐色の軸斑があるが、頭上、後頭のものはその幅が広い。

羽角は同色で、長さ 20 mm位である。顔盤は淡赤錆色を帯びた黄白色で、黒色の縦斑があり、顔盤の周辺の羽は赤錆色を帯びた黄色で、黒褐色の小斑点がある。

腮は白色、喉は赤錆色を帯びた黄色で、黒褐色の縦斑がある。

背、腰は赤錆色を帯びた黄色で、各羽には黒褐色の幅の広い軸斑がある。

胸、腹、脇は赤錆色を帯びた黄色で、各羽には黒褐色の軸斑があるが、腹の軸斑は細長く、下腹では軸斑を欠いている。

上尾筒、下尾筒は赤錆色を帯びた黄色で、上尾筒の各羽端には暗褐色の不明瞭な幅の広い横縞がある。

初列風切は赤錆色またはクリーム色で、先端に暗褐色の斑があり、同色の横縞が3~4条ある。

内弁の基部は白色である。次列風切、三列風切は赤錆色かまたはクリーム色で、暗褐色の横縞が6条くらいある。

この赤褐色またはクリーム色の部分の中央には更に暗褐色の小斑点がある。

大、中雨覆、肩羽は赤錆色を帯びた黄色で、各羽には黒褐色の幅の広い軸斑があり、外弁には赤錆色を帯びたクリーム色の大きな斑がある。

初列雨覆、小翼羽は赤錆色で、黒褐色の幅の広い横縞が数条と同色の斑点とがある。

尾は赤錆色を帯びた黄色で、外側の尾羽には暗褐色の幅の狭い横縞が3~4条あり、内側のものには同色の幅の広い横縞が4~6条ある。

中央の尾羽では赤錆色を帯びた黄色の部分の中央に更に暗褐色の小斑紋がある。

下雨覆、腋羽は赤錆色を帯びた黄色。嘴色は石盤黒色の角色、虹彩は暗黄色、脚羽は赤錆色を帯びた黄色、爪は石盤黒色。

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最終更新日:2020-06-16 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

【雛】
孵化直後の雛は全身に幼綿羽が密生し、体の上面はクリーム色であるが、翼に沿った部分、翼の基部、翕の両側などの幼綿羽の基部は暗褐色で、暗色の線または細い斑をなしている。

体の下面はクリーム色である。

【幼鳥】
体羽・大雨覆・中雨覆・小雨覆はとても柔軟で、特に頭上・腰および下面は綿羽状を呈する。

頭上と腰とは暗褐色で各羽の先はバフ色。背も同じであるが各羽は不完全なバフ色横縞を有する。

顔盤は帯褐黒色で各羽にはバフ色の先があり、また嘴の基部には灰バフ色斑がある。

腮・喉は褐色で各羽の先は広くバフ色を呈している。

胸・脇はバフ色で不明瞭な暗色の軸斑があり、腹・下尾筒と脚を覆う羽毛はバフ色無斑紋。

風切・尾羽および初列雨覆は成鳥と同じ。

【第1回冬羽】
幼鳥は風切と尾羽の伸長中に、早くも換羽に入り、10月頃までに体羽全体と雨覆(初列雨覆を除く)を換羽して第1回冬羽となる。

新たに生じた羽毛は成鳥冬羽と同じ。

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卵の形質

卵は白色で斑紋を欠く。

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生態

生息環境

干潟の埋め立て地、内陸では河原の荒原、水田など、広々と開けた荒れ地状の環境に多い。

夜行性だが、昼間にも活動することが多いため人の目につきやすい。ヨーロッパでは、ヨシやカヤなどが繁茂する草原や湿地の地上に営巣する(Cramp, 1985)

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食性

動物質を主食とし、ドブネズミ、ヤチネズミ、ハタネズミ、アカネズミ、ハツカネズミ、子ウサギなどの齧歯類、ヒバリ、ツグミ、スズメなどの小鳥や昆虫を食べる。

日暮れから活動を始め、杭や土壌の上から獲物の不意をついて襲う待ち伏せ型の狩りを行ったり、ヨシ原や草原の上を低く飛び、ときどき停空飛翔しながら鋭い爪で獲物を捕える。

食物とするときは嘴で引き裂き、飲み込んだ後に不消化物は吐き出すのが常である。捕えた餌を隠して貯える習性もある。

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ライフサイクル

原野の灌木の陰、沼沢地の枯れ葦の間、草原の茂みなどの地上で繁殖する。

産卵期は4月下旬から5月上旬までで、稀に3月下旬から4月上旬ごろの例もある。一夫一妻で繁殖する。

巣は地上の窪みを利用し、草を敷くこともある。

1巣卵数は4~8個、雄だけあるいは雌雄で約26日抱卵し、雛は24~27日で巣立つ(Cramp, 1985)。

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活動時間帯

主に夜行性で、日暮時から活動をはじめるが、昼間にも活動することがある。

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鳴き声

繁殖期には昼間または日暮れ後にブ、ブ、ブ、ブと6~10声、または20声くらい低調子で繰り返し啼く。

ときには巣の傍で雄がキリ、キリ、キリと啼き、雌が呻くような声で啼くことがある。

怒ったときには嘴でパチ、パチ音を立てる。

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特徴的な行動

主として地上に下りて休むが、ときには棒杭、灌木、樹梢などにとまることもある。

飛翔時には翼端を弧形に曲げ、幅が狭くて長い翼を緩慢に規則正しく羽ばたいて低空を波形に飛んだり乱飛したりするが、ときには滑翔したり、円を描いて帆翔したりすることもある。

渡りのときは高空を直飛する。羽音を立てないのが常である。

体を傾斜させて地上を歩む。単独のことが多いが、渡りのときには群れをなすこともある。

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種・分類一覧