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キンバト(Chalcophaps indica)の分類 ハト科(Columbidae)
キンバト(Chalcophaps indica)の概要 キンバト属(Chalcophaps)

キンバト(Chalcophaps indica)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Chalcophaps indica (Linnaeus, 1758)

基本情報

大きさ・重さ

・全長:約 25 ㎝
・翼長:約 15 ㎝
・体重:110~130 g

参考文献

最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ

分布

東洋区、オーストラリア区。インドから東南アジア、ボルネオ島、オーストラリア大陸にかけて分布する。

日本では南西諸島南部に限られ、西表島、与那国島で繁殖する。石垣島やそのほかの八重山諸島の島々でも見られ、最近、宮古島でも見つかっている。

おそらく、これらの島々でも留鳥として繫殖しているのであろう。天然記念物と絶滅危惧種に指定されている。

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分類学的位置付け

ハト目 ハト科

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最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

体はぶどう色をおびた褐色で、英名のとおりきらめくような光沢をもった緑色の雨覆の色に特徴がある。

雄の頭は青灰色で白い眉斑があり、雌ははっきりしない淡色の眉斑をもつ。

嘴は赤く、ほかのハト類よりも細めである。腰に2本の白線がある。

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最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ

生態

生息環境

平地や山地の常緑広葉樹林、マツ林、モクマオウ林、竹林などにすみ、小さい流れのあるような、湿った谷間の薄暗い林を好む。

樹林内の歩道、下刈りのあと、あるいは林に包まれた人家の庭、キャンプ地にも現れ、しばしば餌づく。

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最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ

食性

よく茂って薄暗い樹林内の地上で採食する。地上をよく歩き、またよく走り、林内の地上近くの低いところを飛び移りながら採食する。

地上から樹林の果実・種子、草の種子などを拾うようにつまみとって食べ、トウゴマ、ヒマ、イネ、ムギなどを好む。

シロアリなどの昆虫も食べる。

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ライフサイクル

繁殖期は3~6月ごろまで、9月という記録もあり、一夫一妻で繁殖する。

樹上の葉によく覆われた枝の上に、小枝や草を集め、粗雑な巣を雌雄共同でつくる。雄の求愛ディスプレイはおじぎのような頸の上下動である。

1巣卵数は2個、抱卵日数は12~14日、日中は主として雄が抱卵し、夜間は主として雌が行う(Coates, 1985)。

育雛も雌雄共同で行い、雛は12~13日で巣立つ(Coates, 1985)。

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鳴き声

クックックックッと小声を発しながら歩く。

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特徴的な行動

繁殖期には単独か番で見られるので、番になって分散しているらしい。コッコロロとさえずる。

潜み、隠れた生活のため、記載はほとんどない。採食地にはかなりの距離を飛んで集まってくる。

集まりはルーズなもので、争いはほとんど起こらない。相互にあまり接近しない。

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種・分類一覧