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シロアジサシ(Gygis alba)の分類 カモメ科(Laridae)
シロアジサシ(Gygis alba)の概要 シロアジサシ属(Gygis)

シロアジサシ(Gygis alba)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Gygis alba (Sparrman, 1786)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:33-43 mm
・翼長:221-247 mm
・跗蹠:11-19 mm
・尾長:97-112 mm
・体重:101-112 g
・卵:長径 38.5-45 mm × 短径 30.5-32.5 mm 平均長径 41 mm × 短径 32.5 mm

参考文献

最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

分布

太平洋、大西洋、インド洋の熱帯と亜熱帯に分布。

日本では迷鳥として北海道、本州、四国、九州、伊豆諸島、小笠原諸島、硫黄列島、沖縄県で記録がある。

1922年には南鳥島で繫殖した記録がある。

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

チドリ目 アジサシ科

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雄雌】
頭部は純白色、眼の周囲は輪をなして黒色である。全身は純白色である。

下雨覆・腋羽は純白色、翼も純白色で、初列風切の羽軸は黒褐色、次列風切と三列風切の羽軸は白色、初列雨覆の羽軸はクリーム色、小翼羽の羽軸は黒褐色を呈している。

尾は純白色で、羽軸は黒色または黒褐色である。嘴色は黒色、虹彩は暗褐色。

脚色は黒色または淡青色、趾膜は黄色。

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

【雛】
孵化直後の雛は全身に赤味がかったクリーム色に、褐色半のある幼綿羽が密生する。

雛は飛べるようになるまで孵化した場所に留っている。

【幼鳥】
目の下部に黒色の小斑があり、頭上と体の上面の各羽には淡赤褐色の縁があり、風切羽と尾の羽軸は黒色である。

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は楕円形。

灰白色、クリーム色、淡紅クリーム色、青味のあるクリーム色などの地に暗褐色、黒褐色の曲線形や、形の粗大な斑紋と灰色の細い曲線形とが散在し、斑紋や斑点は鈍端の方に環をなして密集するのが常である。

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

生態

生息環境

海洋の鳥として主として大洋中で島嶼や海上に生活する。

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食性

主に夜明けや夕方に採餌し、魚や甲殻類、軟体動物を食べる。

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

鳴き声

キャーキャ、キェキェあるいは、クヮー、クヮーまたはカー、カーなどとさまざまの声で喧しく啼く。

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

産卵

産卵期は南鳥島では7月から8月頃までで、マーシャル諸島やマリアナ諸島では9月から翌年の2月ごろまでである。1巣卵数は1個。

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

その他生態

クロアジサシより翼をやや迅速にひらひらと羽搏いて、身軽に海岸の樹林の上をあちこちと飛翔する。

時折り海湾の上空を高く飛び、海面に浮かぶ小魚類などを素早く嘴で掬い取って捉えることもある。

ときにはほかのアジサシ属のように停空飛翔し、上空から翼をすぼめて落下して海中の魚類を捉えることもある。

海上や海岸よりも島嶼の陸地内深く(3 ㎞位)に飛来したり、繁殖地を選んだりすることが多い。

繁殖期には島嶼(繁殖地)をあまり離れず、近海で餌を漁るのが常である。

日の出と共に海上に飛来し、正午頃巣に戻って休み、午後再び採餌に出かけ日没頃まであちこちと飛び回るのが常である。

繁殖期以外にも高い樹枝上や岩礁などにとまってじっと休んだり、羽並みを直したりすることがある。水面に降りて休むことはほとんどない。

繫殖期には雄は雌の前で翼を下げ尾を広げ、頭部を上げ下げして御辞儀するような姿でディスプレイする。

この頃には採餌のため海上に行っているとき以外には雄雌離れずに巣に隣り合ってとまり、互いに羽並みを直し合ったりすることが多い。

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

種・分類一覧