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ヒゲワシ(Gypaetus barbatus)の分類 タカ科(Accipitridae)
ヒゲワシ(Gypaetus barbatus)の概要 Gypaetus

ヒゲワシ(Gypaetus barbatus)

近危急種 (NT or LR/nt)

【IUCN】現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種

【 学名 】
Gypaetus barbatus (Linnaeus, 1758)

基本情報

大きさ・重さ

・全長:1.5 m
・翼開張:約 2.8 m

参考文献

最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

分布

イベリア半島、シチリア島、コルシカ島、ピレネー山脈、ギリシャ、トルコ、中東、中央アジアやアフリカ北部・東部・南部などに分布。

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生息状況

ほとんどの生息地で数が少なくなっている。

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和名の解説

黒いマスクに見える部分から目立つ剛毛がのび、和名および英語の別名の由来となった。

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分類学的位置付け

タカ目 タカ科

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形態

成鳥の形質

ハゲワシ類の大型種で、尾羽の基部から顎まで前(下)面はオレンジ色だが、背の上部や翼は白い。顔も白く、黒いアイマスク様の模様がある。

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幼鳥の形質

通常褐色を帯び、親鳥より均一。

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生態

生息環境

山岳地帯に生息。

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食性

シャモア、ヤギ、ヒツジなどの死肉のほか、ネズミ、ノウサギなどの生きた小動物を捕食。

死骸の骨も好み、長い骨を上空から岩上に落として砕き、丸いのみ状の舌で骨髄を引き出して食べる。

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最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

ライフサイクル

巣は断崖の岩棚に造ることが多く、直径 1.5~2.4 m、厚さ 10~60 ㎝、ときにはその厚さが 1 mを越すこともある。

繁殖期は12~1月。1~2卵産み、抱卵は雌のみが56~58日行う。雛は約3か月以上も巣の中に止まるが、孵化後約5週間で飛べるようになる。

その後も親鳥と暮らし、5~6歳になって親鳥のテリトリーから去る。

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最終更新日:2020-05-22 キノボリトカゲ

特徴的な行動

翼が細長く尾も長いので、飛んでいると巨大なハヤブサのようにも見える。

滑空能力は無類でいかにも楽々と飛行しているように見え、1日の大半を空で過ごす。

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その他生態

骨を高所から「納骨堂」(岩場)上に落として砕き、骨髄を引き出す習性は有名で、この岩場は何年間も続けて使われる。

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種・分類一覧