エジプトハゲワシ(Neophron percnopterus)の解説トップに戻る
エジプトハゲワシ(Neophron percnopterus)の分類 タカ科(Accipitridae)
エジプトハゲワシ(Neophron percnopterus)の概要 Neophron

エジプトハゲワシ(Neophron percnopterus)

準危急種 (EN)

【IUCN】近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

【 学名 】
Neophron percnopterus (Linnaeus, 1758)

基本情報

大きさ・重さ

全長 60~70 ㎝
体重約 2 kg

参考文献

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

分布

南ヨーロッパ・トルコ・中近東・中央アジア・インド、アフリカの熱帯雨林と南アフリカを除くアフリカに分布。

参考文献

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

生息状況

死体に残された散弾銃の鉛片は重大な脅威となっており、畜産農家で使用される家畜用の抗生物質や抗炎症剤もまた脅威となっている。

少ないケースだが、北アフリカやインドでは彼らの羽根や骨が伝統的な薬として利用されている。

参考文献

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

タカ目 タカ科

参考文献

  • 吉井正 2005 エジプトハゲワシ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 72.

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

人間との関係

古代エジプトの建物に、この鳥が父性愛の象徴として描かれている。

参考文献

  • 吉井正 2005 エジプトハゲワシ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 72.

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

顔と喉は黄色で、皮膚が裸出。羽色は白色で、頸の周りには黄色っぽい羽毛がぴんと立っている。風切は黒い。

参考文献

  • 吉井正 2005 エジプトハゲワシ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 72.

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

斑になった褐色の羽衣が年ごとに明るい色に変わる。

参考文献

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

生態

生息環境

山地の標高 2500 mまでの平原や砂漠、岩だらけの一帯のほか町にもすむ。

参考文献

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

食性

ほかのハゲワシのように死肉のみ食べるのではなく、生きているネズミ・トカゲや小鳥なども食べる。また昆虫や果物も食べる。

道具を使う鳥として知られ、石を用いて鳥や爬虫類などの卵を割って食べる。

参考文献

  • 吉井正 2005 エジプトハゲワシ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 72.

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

ライフサイクル

孵化後5年で成熟する。生涯同じ相手を連れ添い、雌は数日あけて2卵を産む。

参考文献

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

生殖行動

岩の台地を選んで繁殖し、そそりたつ岩山や洞穴中に営巣。

横転してかぎ爪を見せ合いながらきりもみ降下する空中ディスプレーを行う。

参考文献

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

産卵

巣は岩棚や崖の窪みの上に枝や何かのごみ片、骨のかけらなどでつくる。巣材は猛禽類の多くと異なり、鉤爪を使わないでくわえて運ぶ。

参考文献

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

特徴的な行動

ヨーロッパのものは警戒心が強いが、アフリカでは人をあまり恐れない。ピョンと跳ねて飛び出し、大きく羽搏いて上昇し、1000~1200 mもの上空まで上昇気流に乗って上がることもある。

集団性で、単独で行動していることは少ない。

参考文献

  • 吉井正 2005 エジプトハゲワシ, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 72.

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

その他生態

嘴が小さく弱いので、もっと大型のハゲワシ類が食べ残した屍肉の小片を後からつまむのが普通。

参考文献

最終更新日:2020-06-09 キノボリトカゲ

種・分類一覧