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- クビワキンクロ(Aythya collaris)について

クビワキンクロ(Aythya collaris)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Aythya collaris (Donovan, 1809)
基本情報
- 分布
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新北区分布型。北アメリカ中緯度地方で繫殖し、同大陸南部と中央アメリカで越冬する。
日本は分布地からまったく離れていて、まれに迷鳥として現れるだけである。東京都不忍池、福島県会津若松市に記録がある。
参考文献
最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
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生殖羽は頭部から胸と上面が紫色光沢のある黒色で、下頸に暗褐色の線が出る。
上・下尾筒と尾は黒色。胸以下は白色で脇に黒色の細かいさざなみ斑があり、灰白色に見える。
翼は雨覆が黒色で、初列風切は暗褐色、次列風切は灰色。嘴は黒灰色で上嘴の先端は黒色、基部は白色の線で縁取られ、先端の黒色との境に白色の帯がある。
足は黒灰色。虹彩は黄色。非生殖羽は上嘴の基部側面に白色の斑があり、体側は暗褐色。
雌は暗褐色で、上嘴の基部側面から喉が白色で、眼は白色の線で縁取られ、後方に短い白線がある。
上面は暗褐色、虹彩は暗褐色。
参考文献
最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ
生態
- 生息環境
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繁殖地では、藪や草むらがある湿地帯の睡蓮などの浮葉植物の多い池や、抽水植物が繁茂する浅く広い湿地にすむ。
冬は河口や干潟、海沿いの湿地、淡水の浅い湖沼で見られ、大抵は小群でみられる。
参考文献
最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ
- ライフサイクル
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一夫一妻で繁殖する。番は雛が孵化するまで続けられる。巣は水面の浮葉植物の草むらにつくる。
1巣卵数は8~9個。雌のみが抱卵し、雛は25~29日ぐらいで孵化。雌のみの世話で育ち、49~55日ぐらいで一人前になる。
雄の番形成のディスプレイは、頭部を上背後に振るタイプである。
参考文献
最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ