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アカハジロ(Aythya baeri)の分類 カモ科(Anatidae)
アカハジロ(Aythya baeri)の概要 スズガモ属(Aythya)

アカハジロ(Aythya baeri)

近絶滅種 (CR)

【IUCN】ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの

情報不足 (DD)

【環境省】評価するだけの情報が不足している種

【 学名 】
Aythya baeri (Radde, 1863)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:41.5-49 mm
・翼長:雄 200-240 mm 雌 193-215 mm
・跗蹠:34-37 mm
・尾長:47-73 mm
・卵:長径 38-39 mm × 短径 51-55 mm 

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最終更新日:2020-05-20 キノボリトカゲ

分布

旧北区分布型。ユーラシア大陸極東部の中国北東部からウスリーで繁殖し、冬は中国東部に渡ってすごす。

日本は渡りのコースから離れており、冬鳥としてごくまれに現れ、北海道、本州、九州などの各地に記録がある。希少種に指定されている。

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別名・方言名

Baer's Pochard

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最終更新日:2020-05-21 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

カモ目 カモ科

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最終更新日:2020-05-20 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雄】
頭部・上頸は黒褐色で暗緑色の金属光沢がある。腮には白色の小斑がある。

下頸・上胸は栗色、背・肩羽・腰・上尾筒は黒褐色で、上背と肩羽の外側には微細な淡赤錆色の不明瞭な小斑点がある。

下胸・腹・下尾筒は白色。脇は赤錆色を帯びた褐色、肛門付近の羽は褐色で、黄味がかった赤錆色の横斑と斑点がある。

下雨覆は白色で、翼羽は褐色を呈している。腋羽は白色で、ときには先端に褐色の斑があるものもある。

初列風切の外弁は暗褐色、内弁は白色で、先端は暗褐色、先端近くと羽軸は淡褐色を呈している。

次列風切は白色で、羽端にはブロンズ緑光沢のある黒色の帯がある。三列風切は黒色でブロンズ緑光沢がある。

雨覆羽は黒尾褐色でブロンズ光沢がある。尾は黒褐色である。嘴色は石盤青灰色、先端は黒色。

虹彩は白色または淡黄色。脚色は汚灰色、蹼は石盤黒色。尾羽の数は14枚。

【雌】
頭部は赤褐色を帯び、眼先は赤褐色を呈している。下頸、上胸は雄よりも色が淡い。

体の上面は褐色勝ちで、体の下面は白色の部分が少ない。

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最終更新日:2020-05-20 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

雌に類似しているが、頭部・上頸は褐色が強く、上胸は白色勝ちである。

体の下面は汚白色で、ときには褐色を帯びているものもある。

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卵の形質

卵は汚暗色を帯びた淡褐色で、斑紋を欠く。

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生態

生息環境

湖沼、沼沢地、河川などで見られ、繁殖地では低地のヨシや水草に囲まれた水草の豊かな小さい池を好む。

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食性

盛んに潜って採食。雑食性だが、詳しい記載はない。

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ライフサイクル

巣は湖畔や河畔のヨシ原などの草むらにつくり、1巣卵数は7~9個、飼育下では27日ぐらいで雛が孵化する。

番形成のディスプレイは、頭部を上背後にふるタイプである。

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鳴き声

雄はコロッ、コロッ、雌はクラッ、クラッ、クラッと啼く。

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