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アメリカヒドリ(Anas americana)の分類 カモ科(Anatidae)
アメリカヒドリ(Anas americana)の概要 マガモ属(Anas)

アメリカヒドリ(Anas americana)

【 学名 】
Anas americana Gmelin, 1789

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:雄 35-38 mm 雌 33-37 mm
・翼長:雄 254-279 mm 雌 236-258 mm
・跗蹠:36-42 mm
・尾長:86-120 mm
・卵:長径 50.0-60 mm × 短径 36-40.2 mm 平均長径 53.9 mm × 38.3 mm

参考文献

最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ

分布

新北区分布型。北アメリカ大陸北部で繁殖し、同大陸南部や中央アメリカで越冬する。

日本では渡りのコースから離れているが、まれに渡来して越冬する。北海道では旅鳥、本州、九州で越冬する。

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和名の解説

英名では Baldpate ともいう。

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分類学的位置付け

カモ目 カモ科

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形態

成鳥の形質

【雄】
額と頭上の中央は白色、眼の後方に暗緑色の太い線が走り、後頭で左右のものが合している。

顔の大部分は褐白色または白色近い色で、黒色の小さな斑点がある。

背・肩羽はヒドリガモより全体に暗色で、淡暗色に細かい暗褐色の横縞が密在している。

腋羽は白色。次列風切の内側のものの外弁は灰色を帯びている。ほかはヒドリガモに酷似している。

【雌】
頭部、頸は個体によって灰褐色、黄褐色、または赤褐色で、黒色の小斑と斑紋がある。

背は褐色で、翕には赤褐色の縁と同色の横斑とがあり、下背には灰褐色の縁がある。

胸は赤錆色を帯びた褐色、腰、上尾筒は褐色で、赤錆色の横斑があり、腰の各羽には白色に近い色の縁がある。

体の下面は白色で、ときには褐色の斑があるものもある。下尾筒は白色で、褐色の斑がある。

次列風切の外弁は灰黒色から黒色までの各種の色で、ときには緑色の金属光沢のあるものもある。

雨覆羽は灰褐色で、白色または白色に近い色の縁がある。

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幼鳥の形質

幼鳥は成鳥雌と同様である。

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卵の形質

卵は濃いクリーム色かクリーム白色で斑紋を欠く。

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似ている種 (間違えやすい種)

ヒドリガモ

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生態

生息環境

湖沼、池、河川、湿地の草原、沼沢、水田、干潟、河口などに生息するが、ときにはヒドリガモと同様に海湾に生息するものもある。

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食性

植物性の水藻類を好み、眼子菜科のアマモ、エビモ、カワツルモ、浮萍科のアオウキクサなどを主食とし、そのほか禾本科の稲、繖形科のオランダミツバ、蓼科のミゾソバ、ハナタデなどの種子、莎草科のスゲの種子なども食物とし、水生昆虫類、貝類なども食物とする。

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鳴き声

雄はやや低い口笛のような声で鳴き、雌はクヮッ、クワッと鳴くが、基本的に鳴くことは少ない。

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産卵

産卵期は5月から7月頃までで、1巣卵数は6~11個。雌だけが抱卵し、雛は24-25日くらいで孵化する。

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特徴的な行動

昼間は沼沢の草むらの中で眠り、日暮れ時から朝方まで水田、稲田、湖沼、沼沢などに飛来して餌を捜し求める。

飛翔その他の習性はヒドリガモに酷似する。

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種・分類一覧