- 解説一覧
- アメリカヒドリ(Anas americana)について

基本情報
- 大きさ・重さ
-
・嘴峰:雄 35-38 mm 雌 33-37 mm
・翼長:雄 254-279 mm 雌 236-258 mm
・跗蹠:36-42 mm
・尾長:86-120 mm
・卵:長径 50.0-60 mm × 短径 36-40.2 mm 平均長径 53.9 mm × 38.3 mm
参考文献
最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ
- 分布
-
新北区分布型。北アメリカ大陸北部で繁殖し、同大陸南部や中央アメリカで越冬する。
日本では渡りのコースから離れているが、まれに渡来して越冬する。北海道では旅鳥、本州、九州で越冬する。
参考文献
最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ
形態
- 成鳥の形質
-
【雄】
額と頭上の中央は白色、眼の後方に暗緑色の太い線が走り、後頭で左右のものが合している。
顔の大部分は褐白色または白色近い色で、黒色の小さな斑点がある。
背・肩羽はヒドリガモより全体に暗色で、淡暗色に細かい暗褐色の横縞が密在している。
腋羽は白色。次列風切の内側のものの外弁は灰色を帯びている。ほかはヒドリガモに酷似している。
【雌】
頭部、頸は個体によって灰褐色、黄褐色、または赤褐色で、黒色の小斑と斑紋がある。
背は褐色で、翕には赤褐色の縁と同色の横斑とがあり、下背には灰褐色の縁がある。
胸は赤錆色を帯びた褐色、腰、上尾筒は褐色で、赤錆色の横斑があり、腰の各羽には白色に近い色の縁がある。
体の下面は白色で、ときには褐色の斑があるものもある。下尾筒は白色で、褐色の斑がある。
次列風切の外弁は灰黒色から黒色までの各種の色で、ときには緑色の金属光沢のあるものもある。
雨覆羽は灰褐色で、白色または白色に近い色の縁がある。
参考文献
最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ
生態
- 食性
-
植物性の水藻類を好み、眼子菜科のアマモ、エビモ、カワツルモ、浮萍科のアオウキクサなどを主食とし、そのほか禾本科の稲、繖形科のオランダミツバ、蓼科のミゾソバ、ハナタデなどの種子、莎草科のスゲの種子なども食物とし、水生昆虫類、貝類なども食物とする。
参考文献
最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ
- 特徴的な行動
-
昼間は沼沢の草むらの中で眠り、日暮れ時から朝方まで水田、稲田、湖沼、沼沢などに飛来して餌を捜し求める。
飛翔その他の習性はヒドリガモに酷似する。
参考文献
最終更新日:2020-05-25 キノボリトカゲ