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オオヨシゴイ(Ixobrychus eurhythmus)の分類 サギ科(Ardeidae)
オオヨシゴイ(Ixobrychus eurhythmus)の概要 ヨシゴイ属(Ixobrychus)

オオヨシゴイ(Ixobrychus eurhythmus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

絶滅危惧IA類 (CR)

【環境省】ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの

【 学名 】
Ixobrychus eurhythmus (Swinhoe, 1873)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:39~53 mm
・翼長:137~163 mm  
・跗蹠:44.5~52 mm
・尾長:34~47 mm
・体重:120~158 g位
・卵:長径 31~34.5 mm×短径 24.8~27.3 mm 平均長径 33 mm×短径 26.4 mm 重量 10.7~11.5 g位

参考文献

最終更新日:2020-06-19 キノボリトカゲ

分布

旧北区。東アジアの温帯で繁殖し、冬はマレー半島、フィリピン、ボルネオ島などに渡って越冬する。

北海道、本州中部以北、佐渡島で繁殖するが、繁殖分布は局地的で、個体数も減少しているため希少種に指定されている。

日本では夏鳥とされるが、本州南部で繁殖するものもあり、はっきりとしない。

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分類学的位置付け

コウノトリ目 サギ科

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最終更新日:2020-06-19 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

雄の頭頂は黒く、上面は赤褐色。風切は暗灰色。嘴上面は黒色で下面は黄褐色。足は緑色をおびる。雌は背と肩羽に白色の小斑が散在する。

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最終更新日:2020-06-19 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

成鳥の雌に類似しているが、成長雌の体にある白色の斑は幼鳥では、黄土色を帯びている。

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最終更新日:2020-06-19 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は白色で斑紋を欠く。

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生態

生息環境

池や沼、川岸、休耕田などのヨシ、マコモ、ガマ類など背の高い単子葉植物が繁茂する湿地に生息し、見通しのよいところに姿を現すことはほとんどない。

ヨシゴイよりやや乾いた草地に生息する。夜行性で、日中は草むらの中に隠れている。巣は草原の乾いた地上につくることが多い。

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最終更新日:2020-06-19 キノボリトカゲ

食性

じっと立ち止まり、待ち伏せして餌を狙い、鋭いくちばしを急に突き出し、魚やカエル、エビ、バッタなどの昆虫などを捕える。

早朝と夕暮れに水辺に出てきて餌をあさる。

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最終更新日:2020-06-19 キノボリトカゲ

ライフサイクル

繁殖期は5~8月、年に1回の繁殖がふつうで、一夫一妻で繁殖する。

草の茎、カヤの茎などを主材にして、雌が粗雑な皿形の巣をつくる。

単独で営巣するが、良好な生息地では2~4巣ぐらいが集中して営巣することもある。

1巣卵数は5~6個(清棲, 1978)。抱卵日数は17~19日で、巣立ちまでの日数は約3週間(浜口, 1985)。

雌雄ともに抱卵・育雛を行う(Hancock & Kushlan, 1984)。

雛、親ともが外敵が近づくと、首をまっすぐ上に伸ばし、静止して周囲のヨシに擬態する。

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最終更新日:2020-06-19 キノボリトカゲ

鳴き声

蕃殖期(6月下旬頃)にはオー、オー、オーまたはウー、ウー、ウーとある間隔を置いて呻く様に連続して啼く。

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特徴的な行動

繁殖初期には、なわばりを示すような追尾行動が見られる。また、主に夕方、オー、オーとうめくような声で鳴く。

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種・分類一覧