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モモイロペリカン(Pelecanus onocrotalus)の分類 ペリカン科(Pelecanidae)
モモイロペリカン(Pelecanus onocrotalus)の概要 ペリカン属(Pelecanus)

モモイロペリカン(Pelecanus onocrotalus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Pelecanus onocrotalus Linnaeus, 1758

基本情報

大きさ・重さ

・成鳥全長:140~175 ㎝
・成鳥翼開長:245~295 ㎝

参考文献

最終更新日:2020-06-08 キノボリトカゲ

分布

インドシナ、インド北西部、黒海とカスピ海の周辺、アフリカのセネガル川・ニジェール川・オレンジ川の流域やビクトリア湖などで繁殖し、非繁殖期には周辺に分散し、ナイル川・紅海沿岸にも渡来。

参考文献

最終更新日:2020-06-08 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

ペリカン目 ペリカン科

参考文献

  • 吉井正 2005 モモイロペリカン, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 512.

最終更新日:2020-06-08 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

雄の体重は最大 10 kgに達し、ペリカン科の中ではハイイロペリカンに次いで大きい。

風切が黒いほかは全身が白色。上嘴上部・眼先と眼の周囲は桃色。下嘴は黄色。飛行中は黒い羽が露出し、強く際立って見える。

参考文献

  • 吉井正 2005 モモイロペリカン, 吉井正(監修) 三省堂編修所 (編) 三省堂世界鳥名事典. 三省堂. 512.

最終更新日:2020-06-08 キノボリトカゲ

幼鳥の形質

上方部がやや暗い茶灰色で、嘴の下にある袋は黄色い。眼窩部周辺の皮膚と脚はピンク色

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最終更新日:2020-06-08 キノボリトカゲ

生態

生息環境

局地的に繁殖し、沿岸の沼地や内陸の浅い湖に生息する。

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最終更新日:2020-06-08 キノボリトカゲ

食性

通常グループで魚を捕る。円形に陣取った鳥たちは嘴を円の中心に向け、一定の間隔で翼をぐいと広げて泳いでは前進する。

それから、追い詰めた魚の群れを巨大な喉袋ですくい上げる。

1日の食物量は約 1.2 ㎏。内容は大きな魚数匹か小魚数百匹であることが多い。

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最終更新日:2020-06-08 キノボリトカゲ

鳴き声

繁殖地からは息苦しそうにブーブー唸るような声が聞こえる。多様なはっきりとしないブーブー音で鳴く。

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最終更新日:2020-06-08 キノボリトカゲ

生殖行動

繁殖期間中、成鳥は冠羽と前頸に黄斑を生じ、羽毛はばら色の輝きを帯びる。雄は受け入れる雌を引きつけるため集団ディスプレーをする。

婚姻後もつがいはディスプレーを行い、雌が巣場所を選ぶ。繁殖コロニーには最高3万つがいが生息。

コロニーのなかには水辺から遠く離れているものもある。

参考文献

最終更新日:2020-06-08 キノボリトカゲ

特徴的な行動

飛ぶ力は強く、深く羽ばたき、ときには滑翔をする。好適な湿地の上空をよく群れで帆翔している。

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最終更新日:2020-06-08 キノボリトカゲ

その他生態

非常に群居性が強く、大群をつくってねぐらにつき休息する。

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最終更新日:2020-06-08 キノボリトカゲ

種・分類一覧