オオフルマカモメ(Macronectes giganteus)の解説トップに戻る
オオフルマカモメ(Macronectes giganteus)の分類 ミズナギドリ科(Procellariidae)
オオフルマカモメ(Macronectes giganteus)の概要 Macronectes

オオフルマカモメ(Macronectes giganteus)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Macronectes giganteus (Gmelin, 1789)

基本情報

大きさ・重さ

・全長:86~99 ㎝
・翼開張:約 2 mになることもある

参考文献

最終更新日:2020-05-26 キノボリトカゲ

分布

南回帰線以南の島嶼や南極大陸の一部で繁殖し、成鳥は近海に留まるが、幼鳥は風に乗って遠く熱帯まで漂行することがある。

参考文献

最終更新日:2020-05-26 キノボリトカゲ

生息状況

非繁殖期に南アメリカ沿岸まで移動する群れは、浮き延縄による乱獲で大きな被害を受けた。

ミナミゾウアザラシの減少により食物となる死骸が減ったこともあり、個体数は減りはじめている。

参考文献

最終更新日:2020-05-26 キノボリトカゲ

別名・方言名

くさい鳥

参考文献

最終更新日:2020-05-26 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

ミズナギドリ目 ミズナギドリ科

フルマカモメ類はカモメの名がつくが、カモメの仲間ではなく、ミズナギドリ科で、外洋性鳥類である。

ミズナギドリ科はフルマカモメ類のほかに、シロハラミズナギドリ類、クジラドリ類、ミズナギドリ類からなり、そのうちフルマカモメ類はもっとも寒冷な地域に分布するグループである。

オオフルマカモメは、亜南極海域から温帯域近くに分布するキタオオフルマカモメとともに、オオフルマカモメ属を成し、両者はフルマカモメ類中最大で、アホウドリに匹敵するほど大きい。

参考文献

最終更新日:2020-05-26 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

翼がやや短く、重そうな体つき。暗色型と白色型がある。暗色型は個体数の90%をしめ、全身が灰褐色で頭のみ白色。

白色型は全身が白色で小黒斑が散在。雌は雄よりひと回り小さい。

参考文献

最終更新日:2020-05-26 キノボリトカゲ

似ている種 (間違えやすい種)

アホウドリ類

参考文献

最終更新日:2020-05-26 キノボリトカゲ

生態

食性

海上や陸上で、主にアザラシやクジラなどの海棲哺乳類の死肉やペンギンなどの鳥類の死がい、魚類の死がいを巨大なくちばしで引き裂いて食べる。

参考文献

最終更新日:2020-05-26 キノボリトカゲ

ライフサイクル

産卵後2か月ほどで孵化し、ヒナは4か月後に巣立つ。性成熟には6~7年かかる。総個体数は10万羽と推定される。

参考文献

最終更新日:2020-05-26 キノボリトカゲ

産卵

300つがい以上の大きなコロニーをよく形成し、浅い皿型の巣を小石や土、草でつくり、1つだけ産卵する。

参考文献

最終更新日:2020-05-26 キノボリトカゲ

子育て

ヒナは消化され流動物となった栄養物を親から与えられる。

天敵が迫ると、親鳥もヒナも胃に蓄えられた栄養物である油を吹きかけて威嚇し、身を守る。

参考文献

最終更新日:2020-05-26 キノボリトカゲ

特徴的な行動

侵入者に対しては、悪臭のする油を吐きかけたり、吐き戻したりして気をくじく、そのためオオフルマカモメは古くは「クサイ鳥」と呼ばれた。

参考文献

最終更新日:2020-05-26 キノボリトカゲ

種・分類一覧