- 解説一覧
- ニオイヒバ(Thuja occidentalis)について

ニオイヒバ(Thuja occidentalis)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
-
Thuja occidentalis L.
目次
基本情報
- 草丈・樹高
-
高さ 10~15 m
参考文献
- 後藤利幸 1994 ニオイヒバ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 795.
最終更新日:2020-06-10 ハリリセンボン
- 分布
-
北アメリカのノース・カロライナ州からバージニア州、カナダに至る広域に分布する。
参考文献
- 後藤利幸 1994 ニオイヒバ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 795.
最終更新日:2020-06-10 ハリリセンボン
- 原産地
-
北米東部の山岳地帯原産
参考文献
- 伊澤一男 1998 ニオイヒバ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 11.
最終更新日:2020-06-10 ハリリセンボン
- 和名の解説
-
和名は葉をもむと、香水のような芳香があり、葉がヒバ(ヒノキ)に似ていることからつけられた。植木屋筋では香水ヒノキと呼んでいる。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ニオイヒバ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 11.
最終更新日:2020-06-10 ハリリセンボン
- 亜種・変種・品種
-
近年園芸種が導入され、[Danica]、[Europe Gold]、[Rhein Gold]、[Tiny Tim]など多数がある。
参考文献
- 後藤利幸 1994 ニオイヒバ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 795.
最終更新日:2020-06-10 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
-
ヒノキ科 クロベ属
参考文献
- 伊澤一男 1998 ニオイヒバ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 11.
最終更新日:2020-06-10 ハリリセンボン
- 人間との関係
-
日本には明治中期に輸入され、庭木として各地で栽培されるが、乾季に強く、特に、東北地方から北海道に移植された。
日本では用材としての利用は少なく、もっぱら庭木として利用されている。
淡緑黄色のツヤ油は、ニオイヒバ葉を原料にして得た精油で、独特の樟脳様の香りのある油状の液体である。ピネン、ツヨン、ボルネオールなど、またはそのエステルを含んでいる。
【成分】
葉にはイソクエルチトリン、d-カテコール、ヒノキフラボンのほか、ミリセチン、クエルセチン、ケンフェロールなどの配糖体を含み、オイデスモール、カルバクロールも知られ、材部にはガラクトグルコマンナン、オクシデンタロールが含まれる。
【薬効と用い方】
・寄生性皮膚病に用いる
陰干しした葉 5~10 gを水 600 ㏄で3分の1量に煎じた汁で患部を洗う。
・利尿、興奮剤に用いる
陰干し葉 5~10 gを1日量とし、水 600 ㏄で2分の1量に煎じ、何回かに分けて服用する。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ニオイヒバ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 11.
最終更新日:2020-06-10 ハリリセンボン
形態
- 葉の形質
-
葉は濃緑色、裏面は淡緑色、冬期は寒さによって褐変する。
参考文献
- 後藤利幸 1994 ニオイヒバ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 795.
最終更新日:2020-06-10 ハリリセンボン
- 茎(幹)の形質
-
枝は水平に伸びて、樹冠は長円錐形となる。枝は赤褐色、または灰緑色である。
参考文献
- 後藤利幸 1994 ニオイヒバ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 795.
- 伊澤一男 1998 ニオイヒバ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 11.
最終更新日:2020-06-10 ハリリセンボン
- 花の形質
-
雌花、雄花は短枝に頂生する。
参考文献
- 後藤利幸 1994 ニオイヒバ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 795.
最終更新日:2020-06-10 ハリリセンボン
- 果実の形質
-
球果は楕円形または卵形、長さ 8 ㎜内外、秋に熟す。
参考文献
- 後藤利幸 1994 ニオイヒバ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 795.
最終更新日:2020-06-10 ハリリセンボン
関連情報
- 栽培方法
-
様式庭園に3~7本寄せ植え、あるいは列植に向く。日当たりがよく排水のよい場所を好む。
刈込みや剪定の必要はない。増殖は4~5月または9月に挿木する。
参考文献
- 後藤利幸 1994 ニオイヒバ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 795.
最終更新日:2020-06-10 ハリリセンボン
- その他
-
ニオイヒバはクロベ属に属し、日本特産で本州(青森県以南)と四国に自生するクロベと、北米原産のニオイヒバのみが、国内で見られるクロベ属である。
クロベは樹形が庭木に向かないため、特殊なところ以外では栽培されない。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ニオイヒバ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 11.
最終更新日:2020-06-10 ハリリセンボン