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コウヤマキ(Sciadopitys verticillata)の分類 Sciadopityaceae
コウヤマキ(Sciadopitys verticillata)の概要 Sciadopitys

コウヤマキ(Sciadopitys verticillata)

近危急種 (NT or LR/nt)

【IUCN】現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種

【 学名 】
Sciadopitys verticillata (Thunb.) Siebold & Zucc.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:30~40 m
・幹径:1 m

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最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ

生活形

・針葉樹、常緑高木

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花期

4月

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分布

本州(福島県以南)。四国、九州に分布。

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原産地

日本

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学名の解説

属名は「針 sciados」+「マツ pitys」という意味。種小名 verticillata は輪生の、の意味。葉の形から。

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和名の解説

和歌山県高野山でよく見られるから。

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別名・方言名

マキ、ホンマツ、クサマキ(臭槙)、カラカサマツ/カナマツ(静岡)、コーヤマツ(岐阜)、キンショ―(岡山)、ママキ(広島、山口)、ホシマキ(宮崎)

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分類学的位置付け

スギ科 コウヤマキ属

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人間との関係

庭園や寺院、墓地に植栽される。材は水に強く、風呂桶、流し板に、表皮は槙肌と呼ばれ、水漏れ防止材料となる。

材は淡黄褐色、緻密で木目も通っている。気乾比重約 0.42。緻密で耐久性があるため、建築、器具材、風呂桶、流し板として利用される。

古墳から出土する木棺はこの材でつくられていることが多いという。

ヒノキ、サワラ、クロベ、ヒバとともに木曽の五木のひとつ。

高野山では霊木として保護されてきた。この木を使って参詣人への土産物が売られている。

特有のにおいがある。

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形態

葉の形質

葉は長枝で鱗片葉で疎生し、枝先では群生する。また長枝の葉えきより生じた短枝では、葉が15~20片輪生する。

この葉は2個の針葉が融合したものである。長さは 8~12 ㎝。

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茎(幹)の形質

幹は直立し、樹皮は赤褐色で縦裂し、長い片となってはがれる。樹冠は狭い円錐形となる。

枝は細く輪生し、若い長枝は淡緑色ののち褐色、無毛。

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花の形質

雌雄同株、雄花は枝先に頂生、卵形の穂状花序。雌花も枝先に頂生する。

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果実の形質

球果は翌年の10月に熟す。緑褐色の楕円形で長さ 6~8 ㎝、種鱗は扇形。

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種子の形質

種子は両側に狭い翼があり、上端に白色のへそがある。

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生態

生育環境

海抜 600~1200 mの山地で、通風、日あたりのよい北尾根などに生ずる。

陰樹であるが日当たりも好み、肥沃な有機質の多い適潤地を好む。生長は遅い。

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その他生態

繁殖は実生、さし木をおもに行う。実生は保水力のある用土に採りまきし、播種後、低温湿層処理すると発芽がよい。

しかし発芽は2年目の春が大部分となる。さし木は8~10月の天ざしで行う。

手を入れず自然形に育てるほうがよい。

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関連情報

病害虫

幼苗の立ち枯れ病、カイガラムシ

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種・分類一覧