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チョウセンゴヨウ(Pinus koraiensis)の分類 Pinaceae
チョウセンゴヨウ(Pinus koraiensis)の概要 Pinus

チョウセンゴヨウ(Pinus koraiensis)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Pinus koraiensis Siebold & Zucc.

基本情報

草丈・樹高

高さ 30 mほどになる。

参考文献

  • 末包正・横井政人 1994 チョウセンマツ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2291.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

生活形

常緑性高木で雌雄異株

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 チョウセンマツ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 220.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

花期

5月頃

参考文献

  • 伊澤一男 1998 チョウセンゴヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 19.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

分布

栃木、群馬両県の深山から秩父、赤石山系、木曽より飛騨、本州(福島県以南岐阜県まで)、四国(愛媛県東赤石山蛇紋岩地帯)、朝鮮半島、中国東北部などに分布する。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 チョウセンマツ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 220.
  • 伊澤一男 1998 チョウセンゴヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 19.
  • 末包正・横井政人 1994 チョウセンマツ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2291.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

和名の解説

朝鮮半島に特に多く自生するので、この名となる。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 チョウセンゴヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 19.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

亜種・変種・品種

【園芸品種】
・[Dragon Eye]
黄白色の段斑が入る。

参考文献

  • 末包正・横井政人 1994 チョウセンマツ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2291.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

別名・方言名

別名:チョウセンマツ、カラマツ

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 チョウセンマツ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 220.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

分類学的位置付け

マツ科

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 チョウセンマツ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 220.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

人間との関係

『大和本草』(1708)に記してあるところによれば、江戸時代には朝鮮半島から海松子が輸入されて、朝鮮半島産の方が日本産のものよりも良質で、香味ともに優れているとされていたようである。

生薬名は海松子(かいしょうし)である。

【成分】
脂肪、タンパク質が多い。落花生 100 g中に脂肪が 49.5 gであるのに対し、海松子は 60.8 g含まれている。脂肪はパルミチン酸やミリスチン酸などの脂肪酸、タンパク質はアルギン、ヒスチジン、チロジン、グルタミン酸などのアミノ酸を含んでいる。

【薬効と用い方】
・滋養強壮に用いる
薬という観念を捨て、健康食として、ピーナッツやアーモンドなどと同じように食べるとよい。特有のヤニ臭があるが、生のまま食べられる。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 チョウセンゴヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 19.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉は5枚が束生、内側は白味を帯び、横断面は三角形、長さ 7~10 cmである。

樹脂溝3は、すみ(稜角)に近い葉肉内にあり、下表皮に接在しない。葉中の維管束は1本である。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 チョウセンマツ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 220.
  • 末包正・横井政人 1994 チョウセンマツ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2291.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

樹皮は灰褐色で不斉の鱗片となって剥離する。若枝は太く、赤褐色の軟毛がある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 チョウセンマツ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 220.
  • 伊澤一男 1998 チョウセンゴヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 19.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

花の形質

雄花は新枝の下部につき、卵状楕円形、葯2、花粉は黄色、雌花は新枝の梢につき卵状円柱形をしている。成熟時には多くは横向きになる。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 チョウセンマツ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 220.
  • 伊澤一男 1998 チョウセンゴヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 19.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

果実の形質

毬果は長楕円体で大きい(9~15 cm×5~7 cm)。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 チョウセンマツ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 220.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

種子の形質

種子は倒卵形で各鱗片内に2個(長さ約 1.5 cm、幅 1 cm、厚さ 0.7 cm)、翼はなく白い胚乳は脂肪に富む。子葉は9個内外である。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 チョウセンマツ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 220.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

関連情報

その他

【採取時期と調整法】
10月頃に種子を採取するが、多くは市販品を求めるとよい。ナッツとして、松の実、海松子などの名で販売されている。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 チョウセンゴヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 19.

最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン

種・分類一覧