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トドマツ(Abies sachalinensis)の分類 Pinaceae
トドマツ(Abies sachalinensis)の概要 Abies

トドマツ(Abies sachalinensis)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Abies sachalinensis (F. Schmidt) Mast.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:20~25 m
・幹径:30~50 ㎝

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最終更新日:2020-04-27 キノボリトカゲ

生活形

・針葉樹、常緑高木

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花期

6月

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分布

北海道のほか、サハリンと南千島に自然分布する。

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学名の解説

属名は abla(モミの一種)の古ラテン名。種小名 sachalinensis はサハリンのという意味。

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和名の解説

アイヌ語 totorop の略とされる。

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別名・方言名

トド、アカトド、アカトドマツ、ネムロトドマツ/フプ(アイヌ「腫物」)

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分類学的位置付け

まつ科 モミ属

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人間との関係

寒地の庭園樹。材は建築、器具、土木、船舶、包装、マッチ軸木、パルプなどに用い、クリスマスツリーとしても使用される。

材は軽軟でやや耐朽性に欠け、製紙、パルプ用材のほか建築材、土木用材、器具材として用いる。気乾比重約 0.42。

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形態

葉の形質

葉は線形で長さ 1.5~2 ㎝、幅は 0.15 ㎝内外であり、上面は濃緑色、下面は淡色で、その両側に2条の白色気孔線がある。

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茎(幹)の形質

幹は直幹で枝条は密生する。樹皮はやや平滑で、帯紫褐色または灰褐色であるが、老木は縦裂を生じ、赤味を帯びる。

また、通常地衣の着生により灰白色を呈していることが少なくない。

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花の形質

雌雄同株で、雌花、雄花ともに2年生枝に生じる。

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果実の形質

球果は無梗、円柱形または楕円状柱形をなし、先端は円形または鈍形、基部は円形で長さ 5~8.5 ㎝、幅 2~2.5 ㎝である。

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種子の形質

9~10月頃、種子が成熟する。

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芽生え・幼木の形質

冬芽は卵状球形で長さ 0.3~0.4 ㎝あり、赤褐色で白色の毛を疎生し、樹脂でおおわれている。

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似ている種 (間違えやすい種)

アオトドマツ

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生態

生育環境

幼樹は耐陰性が強く、樹林下でも庇陰に耐えよく生長する。植栽は海抜 600 m以下の適潤肥沃なところが適する。

小面積皆伐跡地的なところがよく、肥沃な深い土壌を好む。

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その他生態

繫殖は実生による。種は秋まきが多い。

かなり手入れの必要があり、とくに幼齢期に霜害にかかりやすい。老齢になるとサルノコシカケ類の木材腐朽菌の寄生をうける。

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種・分類一覧