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エゾマツ(Picea jezoensis)の分類 Pinaceae
エゾマツ(Picea jezoensis)の概要 Picea

エゾマツ(Picea jezoensis)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Picea jezoensis (Siebold & Zucc.) Carrière

基本情報

草丈・樹高

・樹高:20~40 m
・幹径:70~80 cm

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最終更新日:2020-06-30 キノボリトカゲ

生活形

・針葉樹、常緑高木

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分布

北海道、南千島、サハリン、中国東北部、朝鮮半島に分布。

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学名の解説

種小名 jezoensis は蝦夷(北海道)産の、の意味。

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別名・方言名

エニスダ/エゲシダ(青森)、キンシダレ、クサヤナギ(新潟)、キンスダレ(新潟、愛媛)

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分類学的位置付け

トウヒ属

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人間との関係

材は辺材、心材の区別が不明瞭な淡黄白色で樹脂道があり、弾力がある。

建築材、器具材、楽器材、船舶材、パルプ、また庭園樹、公園樹などに用いる。

アイヌはこの木を神として扱い、いろいろなものに利用した。またこの木にまつわるアイヌ伝説は「エゾマツの女神」など数多くあり、アイヌのひとびとにとって最も身近な木であった。

北海道の木に選ばれている。

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形態

葉の形質

葉は濃緑色で光沢があり、長さ 1~2 cm、幅 0.15~0.2 cmの線形で扁平、裏面は淡白色または灰白色となる。葉枕は高さ 0.15~0.2 cmで突出する。

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茎(幹)の形質

幹は通直で分枝し、樹形は円錐形で先端が鋭尖する。樹皮は帯黒褐色、やや厚く不規則な鱗片状で深い裂け目がある。

枝は灰白色を呈することが多く、細長く密生し水平に開出またはやや下垂する。

当年枝は淡橙黄色または黄褐色、無毛平滑で光沢がある。

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花の形質

雌雄同株で、雌花は紅紫色で長さ 1~2 cm、直径 0.5~0.7 cmの長楕円形で小枝の先につき、雄花は紅色で楕円形となり多数の雄しべがある。

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果実の形質

球果は淡黄褐色で長さ 4~8.5 cm、直径 2~3 cmの長楕円形で、初め上向しのちに下向する。

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種子の形質

種子は淡褐色で長さ 0.3 cmぐらいの倒卵状くさび形、長さ 0.7 cmぐらいの翼がある。

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生態

生育環境

北方の寒冷な地方で空中温度が高く、夏と冬の気温較差の大きい地方に自生、または植栽される常緑針葉高木。

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その他生態

日当たりがよく空中湿度の高い、排水の良好な土壌を好む。浅根性で風害を受けやすく、土壌の乾燥、過湿に弱い。

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関連情報

病害虫

害虫としてハバチ、アブラムシ、カイガラムシなどがある。

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その他

肥料は寒肥として油かす、化成肥料を施す。

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種・分類一覧