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アズキ(Vigna angularis)の分類 Fabaceae
アズキ(Vigna angularis)の概要 Vigna

アズキ(Vigna angularis)

【 学名 】
Vigna angularis (Willd.)Ohwi & H.Ohashi

基本情報

草丈・樹高

30~50 cm

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 アズキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 230.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

生活形

一年草

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 アズキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 230.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

花期

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 アズキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 230.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

原産地

中国

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 アズキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 230.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

亜種・変種・品種

・ヤブツルアズキ(var. nipponensis)
アズキの原種と考えられるのが、変種であるヤブツルアズキである。

つる性で、葉や豆果、種子などが小さい以外は、極めてよく似ている。

種子は灰緑褐色地に黒斑がある。

本州、四国、九州の川沿いの叢などに生え、最近になってヒマラヤ、中国、台湾、朝鮮半島にも分布することが明らかになった。

参考文献

  • 立石庸一, 星川清親 1997 アズキ, 立石庸一、星川清親(著) 植物の世界4,種子植物 双子葉類4. 朝日新聞社. 281₋282.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

別名・方言名

別名:ショウズ、アカツキ、アカツブキ、アツキ、アカアズキ

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 アズキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 230.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

分類学的位置付け

マメ科

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 アズキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 230.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

人間との関係

アズキは古い時代に中国から入ったものとされ、北海道が主産地である。

日本で自給自足の農産物だが、天候次第で相場の変動が激しく、赤いダイヤの別名さえ生まれた。

餡にして羊羹、饅頭、汁粉など、多くの菓子に使われるほか、赤飯、こわ飯など需要は幅広い。

中国の餡は緑豆を使い、アズキを使わないため、中国での栽培はわずかである。

現在ではアフリカや南アメリカでも栽培されているが、近年になって輸出用に日本から伝えられたものである。

米国南部でも最近栽培が始まったが、主に青刈り飼料用である。

正月15日の小正月に、あずきがゆを食べて、その年の邪気を除くという風習は、今日も続いている。

【成分】
サポニン、色素、脂肪などを含んでいる。

【薬効と用い方】
・かっけ、催乳に用いる
塩も砂糖も加えずに、水だけで煮たあずきがゆは、かっけによいと昔から言われている。また、母乳の出をよくするのによいとされている。

・便秘の緩下、二日酔いに用いる
前述の、水煮のあずきがゆを食べるとよい。

・消炎、利尿に用いる
赤小豆 20~30 gを、水 400 ㏄で煎じて半量にし、1日3回、空腹時に服用する。むくみが出たとき、医師にかかる前の療法としておすすめである。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 アズキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 326.
  • 立石庸一, 星川清親 1997 アズキ, 立石庸一、星川清親(著) 植物の世界4,種子植物 双子葉類4. 朝日新聞社. 281₋282.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

形態

葉の形質

子葉は地下生。葉身は互生する長柄につき、3出複葉で、裏面と葉柄に開出毛がある。葉柄のもとのところには針状の托葉がある。

小葉身は柄につき、卵~菱状卵形で先は尖り、全縁~ごく浅く3裂、小托葉は披針形をしている。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 アズキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 230.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

茎は直上し、30~50 cmぐらいになり、開出毛がある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 アズキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 230.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

花の形質

葉柄からのびた軸(葉より短い)に、2~12個ほど短柄でつき、直径は 2 cmほどで黄色蝶形である。

がく筒は5先裂、竜骨弁は縁がくっついて筒状になって反り返り、花柱は折れ曲がり、先には毛がある。

左側の竜骨弁には袋状の距があり、外に向かって伸びだして、水平に広がった翼弁を下から支えてハチなどの止まり場をつくる。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 アズキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 230.
  • 立石庸一, 星川清親 1997 アズキ, 立石庸一、星川清親(著) 植物の世界4,種子植物 双子葉類4. 朝日新聞社. 281₋282.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

果実の形質

果実は円柱状で 6~10 cmぐらいになる。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 アズキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 230.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

種子の形質

種子はアズキ色で、9~10個ぐらいに並ぶ。種子が暗赤色でない品種もある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 アズキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 230.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

生態

送粉様式

虫媒花である。

ハチが頭をねじ込むと、その力で竜骨弁が押し下げられ、筒先から雄しべと雌しべが現れて、ハチの腹をなでて花粉をつける。

参考文献

  • 立石庸一, 星川清親 1997 アズキ, 立石庸一、星川清親(著) 植物の世界4,種子植物 双子葉類4. 朝日新聞社. 281₋282.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

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