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ミズキ科(Cornaceae)の分類 Magnoliopsida
ミズキ科(Cornaceae)の概要 Cornales

ミズキ科(Cornaceae)

【 学名 】
Cornaceae

基本情報

生活形

高木、低木まれに多年草である。

参考文献

  • 北村四郎, 村田源 1961 みずき科, 北村四郎、村田源(著) 原色日本植物図鑑・草本編Ⅱ・離弁花類. 保育者. 1.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

分布

温帯~熱帯地方に分布する。

大部分の種群は北半球に自生するが、いくつかの属は南半球に隔離的に分布する。

例えば、メラノフィラ属やカリフォラ属はマダガスカル島にだけ分布し、アフリカサンシュユは全くほかから隔離されて、東部熱帯アフリカの高地にだけ自生する。

またニュージーランドとチリ、ブラジルにはグリセリニア属が分布する。

参考文献

  • 八田洋章 1997 ミズキ科, 立石庸一、星川清親(著) 植物の世界4,種子植物 双子葉類4. 朝日新聞社. 130₋132.
  • 北村四郎, 村田源 1961 みずき科, 北村四郎、村田源(著) 原色日本植物図鑑・草本編Ⅱ・離弁花類. 保育者. 1.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ミズキ科の解釈や属の区分については、学者により意見が異なり、ミズキ科をさらに広義に解釈して数属を加え16属にする意見や、いくつかの科に細分する説もある。

参考文献

  • 八田洋章 1997 ミズキ科, 立石庸一、星川清親(著) 植物の世界4,種子植物 双子葉類4. 朝日新聞社. 130₋132.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

人間との関係

ミズキ科の植物は、米国の国花であるハナミズキや漢方薬に使うサンシュユ、亜高山帯で見かける美しい多年草のゴゼンタチバナなどが含まれる。

およそ1億年前(白亜紀前期)の地層からも、この科の植物の化石が発見されている。

参考文献

  • 八田洋章 1997 ミズキ科, 立石庸一、星川清親(著) 植物の世界4,種子植物 双子葉類4. 朝日新聞社. 130₋132.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉は互生しまたは対生し単純である。ふつう柄があり、ときに托葉がある。

単葉で全縁、しばしば先が2つに分かれるT字状毛に覆われる。

参考文献

  • 八田洋章 1997 ミズキ科, 立石庸一、星川清親(著) 植物の世界4,種子植物 双子葉類4. 朝日新聞社. 130₋132.
  • 北村四郎, 村田源 1961 みずき科, 北村四郎、村田源(著) 原色日本植物図鑑・草本編Ⅱ・離弁花類. 保育者. 1.
  • 北川政夫 1982 ミズキ科, 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫(編) 日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類. 平凡社. 274.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

花の形質

花は小さく、放射相称の離弁花で、ふつうは両性、ときに単性で雌雄異株となる。

花序は集散花序、頭状花序、円錐花序または総状花序で、ときには基部にふつう4個の花弁状の総苞片をそなえる。

がくは筒状で子房に合着し、縁に3~5個の細かい歯牙がある。花弁も同数で、まれにないものもある。

雄しべは花弁と同数でそれらと互生する。花柱は1個、子房は下位で、2~4室まれに1室である。

メラノフィラ属とグリセリニア属を除き、蕾のときの花弁は敷石状にたたまれる。

参考文献

  • 八田洋章 1997 ミズキ科, 立石庸一、星川清親(著) 植物の世界4,種子植物 双子葉類4. 朝日新聞社. 130₋132.
  • 北川政夫 1982 ミズキ科, 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫(編) 日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類. 平凡社. 274.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

果実の形質

果実は石果まれに液果状である。

参考文献

  • 北川政夫 1982 ミズキ科, 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫(編) 日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類. 平凡社. 274.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

種子の形質

1~4室で各室に1個ずつの倒生の胚珠を下垂する。種子内の胚乳は多い。

参考文献

  • 北川政夫 1982 ミズキ科, 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫(編) 日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類. 平凡社. 274.
  • 北村四郎, 村田源 1961 みずき科, 北村四郎、村田源(著) 原色日本植物図鑑・草本編Ⅱ・離弁花類. 保育者. 1.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

生態

送粉様式

多くの種は蜜腺が花盤上にあり、虫媒花と考えられている。

参考文献

  • 八田洋章 1997 ミズキ科, 立石庸一、星川清親(著) 植物の世界4,種子植物 双子葉類4. 朝日新聞社. 130₋132.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

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